ジュリエナ村のリウ・ディ「ベセ」に1.5ha。
標高450メートルの南向き斜面上区画。
現地で「青い石」と呼ばれる火山岩質・花崗岩質土壌。
平均樹齢50年のヴィエイユ・ヴィーニュ。
収量は25hl/ha。
除梗しない(全房発酵)。
25ヘクトリットルの最新型フードルで発酵後、11ヶ月間シュール・リー熟成。
無清澄・ノンフィルターでビン詰め。SO2はビン詰め前の澱引き時にのみ極少量使用。
※インポーター資料より。
シルヴァン・マルテル / Sylvain Martel
ローヌから一目惚れしてボージョレへ。みずみずしくシルキーでジューシーな「新しいボージョレ」。
北部ローヌのトップドメーヌのひとつである「アラン・グライヨ」が2014年にボージョレに設立したドメーヌ・ド・ファの栽培長であったシルヴァン・マルテル氏が、一目惚れして購入し、自身のドメーヌを起ち上げます。
グライヨ家で長年実践してきたビオディナミを最初から導入。
取得したリュー・ディ「ベセ」は野生の木々に囲まれており、もともとごく自然に生物多様性が確保されています。
当時で樹齢45年のヴィエイユ・ヴィーニュであったことも購入の決め手になりました。
ゴブレ仕立てによるヘクタールあたり1万本の密植を行ない、収量を25ヘクトリットルまで制限することで、土中のあらゆる成分がぎっしりと詰まった理想的な完熟ぶどうを収穫しています。醸造においては介入を文字通り最小限に抑えています。
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除梗は行わず、小型の木製垂直型プレス機で非常にゆっくりと圧搾した後、25ヘクトリットルのフードルで発酵とシュール・リー熟成を行ないます。
ビン詰め前の澱引き時にのみ極少量のSO2を添加して、無清澄・ノンフィルターでビン詰めを行っています。
※インポーター資料より。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
クリュ・デュ・ボージョレ / Cru du Beaujolais
ボージョレの中でも村名が名のれる特別な10のクリュ。非常に品質の高いヌーヴォーとは一線を画すボージョレワイン
マコネ地区のすぐ南にある、ボージョレの中でも特別な区画がクリュ・デュ・ボージョレです。
コート・ドールのワインと同じように、ガメイ単一で土地と区画の個性を表現できる10のクリュは、ボージョレ・ヌーボーとは全く違うボージョレです。
【サンタムール / Saint Amour】
ボージョレA.O.C96村のうち、クリュ・ボージョレは優れた生産地として、1つの村が単独で名乗れるA.O.Cで、最北にあります。
サン・ヴェランなどが近い為、土壌も石灰岩もありミネラルとフルーティさを併せ持つ早くから楽しめるワインです。
【ジュリエナス / Julienas】
クリュ・ボージョレの中でも知名度が高く、2つの県と4つの集落から形成されてます。たくましくボリューム感のあるワインが生まれます。
【シェナス / Chenas】
クリュ・ボージョレ中で最小で、非常に質の高いワインが生まれるが、あまり知名度が無く、隣のムーラン・ア・ヴァンとして販売されることがあります。
【ムーラン・ア・ヴァン / Moulin a Vent】
クリュ・ボージョレの中で、もっとも有名であり、豊富なタンニンで力強く長期熟成させることができるワインが生まれます。
【フルーリー / Fleurie】
尾根の重なりを背にして、標高220~430mになるぶどう畑はクリュ・ボージョレの中で、最も上品でアロマの豊かなワインが生まれます。
【シルーブル / Chiroubles】
標高350m~400mの標高で南向きを中心とした畑は急な斜面に広がっています。
非常にやさしいタンニンで口当たりが軽くフローラルで、クリュ・ボージョレの中でも最も女性的な印象のワインが生まれます。
【モルゴン / Morgon】
非常にコクがあり、しっかりしたワインが造られます。
土壌の地質が複雑で、明らかに他のクリュ・ボージョレとは違う香りや味わいがテロワールの違いで特徴的になります。
骨格のあるしっかりしたワインが産出されています。
【レニエ / Regnie】
1988年に認定されてクリュ・ボージョレで最も新しく、標高差300mある畑から生み出されます。
【コート・ド・ブルイィ / Cote de Brouilly】
ぐるりとぶどう畑に囲まれた、ブルイイの丘は484mの標高があり、非常にミネラル豊かなワインが生まれます。
【ブルイィ / Brouilly】
クリュ・ボージョレの中で最も南にあり、栽培面積、生産量も最大です。