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日本初入荷。新時代ブルゴーニュワイン生産者“カシオペ”をご紹介。

娘が生まれたら付けるつもりだった名前がカシオペ

日本初入荷。新時代生産者“カシオペ”をご紹介。

コラム | 2023年6月2日 | シニアソムリエ吉間

大手ネゴシアンの時代から、カリスマ的小規模ドメーヌの時代と変わり、本数の少ないワインは一般には買えない価格になりました。
様々な国でワインが造られるようになり、ブルゴーニュワイン≒ブランドワインとなっている昨今に 新たなドメーヌが生まれてきています。
先日試飲する機会があり、1つ目のアリゴテワインから衝撃で、是非販売したいと思ったドメーヌです。
自然に配慮し、王道の村では無く、新しいブルゴーニュワイン。
6月6日にクリマにて販売する、日本初輸入のカシオペをご紹介したいと思います。

サンピニー・レ・マランジェ 傾斜のある畑

出来たてホヤホヤのNEWドメーヌ

2020年にユーゴ氏と奥様のタルラ女史が起ち上げた、本当に新しいドメーヌです。
共に1994年生まれのご夫婦で、農学と醸造学のエンジニアでボルドー大学の同級生でした。
以降、ユーゴ氏は、ムルソーのジャン・マルク・ルーロやシャンボール・ミュジニーのフレデリック・ミュニエで修行し、ボーヌの醸造学校でビオロジックを学びます。
タルラ女史は、バンジャマン・ルルーやクロ・ド・タール、スイスではビオディナミの大家であるマリー・テレーズ・シャパールで修行します。
そんな二人に、サンピニー・レ・マランジェで、5.3haの畑と家付きが売りに出されたとの知らせが。
バンジャマン・ルルーに相談し決断します。
マランジェを選んだ理由は、今後大きな可能性を秘め、これからの気象変動等を考えると非常にメリットがあるエリアと判断したそうです。

ドメーヌ・ルーロなどから入手する古樽。アリゴテに使用するアンフォラなど。

畑・栽培・醸造

:5.3haの自社畑で、1箇所を除き、畑はセラーから30分圏内にあります。
土壌・標高・傾斜などそれぞれテロワールの違う10キュヴェ(9区画)を所有します。

栽培:ビオロジック(一部ビオディナミ)2023年に認証取得予定。
ビオロジックを行うには、エリア全体で行わないといけないため、周辺の生産者等にも共生を重んじています。
畑のケアにはハーブティを使用しています。

醸造:全て区画ごとに分けて醸造、熟成、瓶詰めを行います。
SO2は必要時に微量のみ使用。
全ての工程を、ビオディナミのカレンダーに基づいて行います。
白ワインは、3時間かけてゆっくりとプレスし、一晩寝かせて、少し折りを残した状態で樽に入れ約45日間自然発酵後に熟成。
赤ワインは、ステンレスタンクに入れて一旦温度を下げます。2~3日後にゆっくり自然発酵がスタート。
ルモンタージュ後、2週間タンクにて落ち着かせてからプレス。2日後に樽にて熟成。
マロラクティックはあくまでも自然にまかせて行います。

右側がブルゴーニュでは珍しい花崗岩土壌。 左側は一般的な粘土石灰質土壌。

今後も注目!!

樽は古樽のみで、ドメーヌ・ルーロなど著名生産者から入手。
アリゴテワインには、アンフォラを使用。
オート・コート・ド・ボーヌのレ・コテは、ブルゴーニュで珍しいボージョレに見られるピンクの花崗岩土壌。
ユーゴ氏は完全除梗派であり、タルラ女史は全房を好みます。今は基本的に除梗ですが、こちらも今後どのように変わっていくか。
夫婦喧嘩しないことを祈りますが、、子供が出来たらつけようとした名前が“カシオペ”
若き二人が今までになかったブルゴーニュワインを造っていく、今後が楽しみな生産者です。

カシオペ 生産者ページ&ワイン一覧はこちら

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。