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“ドメーヌ・シコト” ニュイ・サン・ジョルジュの自社畑から生まれるビオロジックワインの歴史と秘密。

“ドメーヌ・シコト” ニュイ・サン・ジョルジュの自社畑から生まれるビオロジックワインの歴史と秘密。

コラム | 2023年12月22日 | ソムリエ吉間

クリマにて新規掲載になったシコトをご紹介。
伝統から新たな挑戦へ。

左から、先代のジョルジュ。マダムのパスカル、2011年から引き継いだ長男のクレマン。

歴史ある伝統的なブルゴーニュワイン生産者。

シコト家の歴史と自社畑
ニュイ・サン・ジョルジュの名門、シコト家は1762年から12代にわたりワインを醸造しています。
中心はもちろんニュイ・サン・ジョルジュで、さらにラドワやブルゴーニュ・コート・ドールの区画も所有し、7.5haの自社畑を誇ります。
代々続く伝統は、先代のジョルジュも守っており、長期熟成型のニュイ・サン・ジョルジュを造っていました。

地下セラーの秘密と長期熟成型ワイン
なぜシコトのワインが特別なのか?その秘密は、ワイナリーの地下セラーにあります。
ここはニュイ・サン・ジョルジュの中心地で、年間平均水温10℃の地下水が流れています。
この低温度帯でのゆっくりとした熟成が、超熟型のワインを生み出しています。
若い頃は硬く、時間とともに開かれる典型的なスタイルでした。

新たな伝統へ クレマンの登場。

シコト家の新たな章: クレマンの登場
2008年、ジョルジュが引退し、妻のパスカルが一時的にワイン造りを担当。
しかし、2011年には長男のクレマンが参画し、共にシコトのワインを受け継ぎました。
パスカルは伝統を尊重しつつも、現代の要素を取り入れたワインづくりに挑戦しています。

ナチュラルなワイン造りへの挑戦
シコト家はブドウの木と自然環境との調和を最重要視し、畑を有機栽培に転換。
ビオディナミへの転換も果たし、持続可能なワイン造りに注力しています。

シコトのワイン。

地域の多様性と味わいの違い
ニュイ・サン・ジョルジュのワインは地域ごとに異なる土壌から生まれ、クレマンはそれぞれの個性を引き立てています。
北の方は小石の多い石灰質土壌、南の地域は粘土石灰質の混じった泥灰質が特徴。
畑ごとに異なる特長を持つシコトのワインは、その個性を活かした味わいが楽しめます。

シコトのビオロジックなこだわり
全ての区画、畑でビオロジックの認定を受けているシコト家。
クレマンの醸造技術は、良質なブドウと独自の手法により、ピュアでエレガントなブルゴーニュワインを生み出しています。

シコト家は、歴史と伝統を受け継ぎながら、持続可能な未来を築くワインづくりに挑戦し続けています。

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。