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ウン百万!?世界一高価なワイン、D.R.C手掛けるロマネ・コンティとは?

ウン百万!?世界一高価なワイン、D.R.C手掛けるロマネ・コンティとは?

コラム | 2022年11月11日 | ワインソムリエ吉間

フランスワイン3大地域と言えば、ボルドー・シャンパーニュ・ブルゴーニュと言われています。
シャトー(生産者)に格付けがしっかりあり、それぞれのシャトーごとにぶどう品種の割合が変わるボルドー。
グランメゾンから、ここ10年で多く輸入されるRM(小規模生産者)、希少なヴィンテージやカリスマ生産者のあるシャンパーニュ。
そしてブルゴーニュ。
ブルゴーニュは畑ごとに格付けがあり、ほとんどが赤ワインはピノ・ノワール種と白ワインのシャルドネ種で造られています。
その中でも、D.R.Cやロマネ・コンティと言えば、ワインを勉強しなくても聞いたことがある名前だと思います。
今井商店は、非常に深いつながりがあります。
今回はD.R.Cについて少し書きたいと思います。

2019年ヴィンテージ勢揃い

“ロマネ・コンティ”

Domaine de la Romanee Contiドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(頭文字を取って通称D.R.C)
はブルゴーニュにあるヴォーヌ・ロマネ村にてワインを生産している醸造所であり、世界で最も高価なワインを造っていると言っても過言でない生産者です。
2022年9月のオークションでは、1978年のロマネ・コンティが1本350万円で落札されています。
このロマネ・コンティとは、ヴォーヌ・ロマネ村の特級畑のひとつです。
村の6つある特級畑の中心にあり、栽培面積は1.60ha
京セラドーム大阪のアリーナ(グラウンド)が1.32haですので、1.2倍ぐらいですかね。関西例えですみません。(東京ドームのアリーナも1.30haで同じぐらいです。) ロマネ・コンティはD.R.Cの単独所有畑(モノポールと言います)ですので、面積すべてで造っていますが、 年間6,000本程度しかできません。ワインにはロットナンバーが入っています。
この本数を世界のワインラヴァーが取り合いになります。

希少なバックヴィテージ

“D.R.Cの歴史”

歴史をたどれば、元々はサンヴィヴァン修道院がロマネ・コンティとロマネ・サン・ヴィヴァンを所有していました。
競売に掛けられた際に、貴族であるコンティ公が1760年に所有者になり、一般には味わえない貴族のワインとなります。
フランス革命にて貴族のすべてが没収され、ワイン、畑なども変わりますが、1869年にド・ヴィレーヌ家がドメーヌを買取ります。
そこに、リシュブールやエシェゾー、グラン・エシェゾー、ラ・ターシュ、ロマネ・サン・ヴィヴァン、最近では1963年にモンラッシェの畑が加わり、1942年に会社組織「D.R.C」が出来たストーリーがあります。
組織は、ド・ヴィレーヌ家とルロワ家が共同経営の体制です。
1974年にはオベール・ド・ヴィレーヌ氏とラル・ビーズ・ルロワ女史が共同取締役に就任。
オベール・ド・ヴィレーヌ氏はクリマのユネスコ世界遺産登録活動のリーダーも努めていたブルゴーニュの顔とも言える存在。
現在は、今年引退したオベール・ド・ヴィレーヌ氏の甥のベルトラン・ド・ヴィレーヌ氏とラル・ビーズ・ルロワの一人娘ベリーナ・フェナル女史が取り仕切っています。

“オベール・ド・ヴィレーヌ氏とのつながり”

半世紀近く、D.R.Cを牽引したオベール・ド・ヴィレーヌ氏ですが、今井商店の会長 今井 拓雄とはサンヴィヴァン修道院の修復保存活動もあり、長年のお付き合いがあります。
今年の来日の際にもお会いしたようで、現在も絆は強くつながっています。
D.R.Cワインは日本でのインターネット販売は許されていません。
今回はご紹介だけですが、 ヴィレーヌ氏の個人所有のドメーヌがあり、お手頃なワインもありますので、是非一度味わってみて下さい。

オベール・ド・ヴィレーヌ氏と会長 今井拓雄  現地にて
顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。