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シェフが教える。シャブリなどさっぱりしたブルゴーニュ白ワインに合う料理。

シェフが教える。シャブリなどさっぱりしたブルゴーニュ白ワインに合う料理。

コラム | 2023年2月24日 | ワインソムリエ吉間

ブルゴーニュワインに合う料理は?
近年、日本のフランス料理レストランも和食のような出汁、旨味を意識し、バターの量やソースが少ない料理が増えているような気がします。
保存が効かない時代とは異なり、人の行動もカロリーを使わない時代。
クラシックな料理では重たく感じるようになったかもしれませんね。
ですが、郷土料理は世界各国で存在し、そこのワインと合わす料理、地産地消はどの料理よりもマリアージュします。
今回は、日本人らしさを加えながら、伝統から生まれる新しい表現を創造する。
そんなクリエイティブで現代的フレンチを目指す神戸のガストロノミー「エスピス」の江見シェフに、家庭でも出来るシャブリなどさっぱりしたブルゴーニュ白ワインに合う料理を作ってもらいました。

“サバのオニオンマスタード”

①3枚おろしのサバ1尾、腹骨を削ぎ取り塩胡椒をし、15分ほど冷蔵庫で置く、 水洗いしリードペーパーで水分を拭き臭みをとります。
②強火で熱したフライパンにサラダ油で皮目をこんがりと。身の方は火を消してゆっくり返し1分ほど余熱で焼きます。
③オリーブオイルを入れたフライパンに中火で玉ねぎ、にんにくを焦がさない様に3分ほど炒め、しんなりしたら白ワインを入れ1/3の量まで混ぜながら煮詰めます。
④ワインヴィネガーと水を加え煮立ったら、焼いたサバを加え蓋をして2分煮ます。
※サバを煮すぎないように2分程度でパサつかないように。
⑤サバをお皿に盛り、フライパンに粒マスタードと塩胡椒で味を整えパセリを加えてソースにします。

シェフより、サバの臭みが出ないように皮をよく焼いてください。
サバの味わいを残しならが、ヴィネガーを使って酸をたたす。
バターを使わずマスタードの香りと酸味を使います。コクや旨味よりも酸味香りを意識で作ったそうです。

シャブリなど、樽を使わずミネラル感を残した白ワイン、アリゴテなどはどうでしょうか。
ヴィネガーの量を調節してもらえれば、ワインの酸に合わせることができますよ。

“recette”

さば(3枚おろし) 1尾、 塩少々、 こしょう少々
にんにく 小1個みじん切り
玉ねぎ 1/4個みじん切り
サラダ油 大さじ2、 オリーブオイル 大さじ1
白ワイン 100cc
白ワインヴィネガー(お酢) 45cc
水 30cc、 粒マスタード 大さじ2
塩、こしょう 適量
パセリ 適量 みじん切り
カットレモン1/8お好みで

神戸三ノ宮 場末にあるレストラン エスピス
https://espice.meiwa-kobe.jp

江見常幸 (Emi Tsuneyuki) 神戸生まれ神戸育ち。神戸の名店で修行後、渡仏。
ランドック地方:ミシュラン 3ツ星、ラ・リストTOP50「オーベルジュ・デュ・ヴューピュイ」
パリ:ミシュラン 3ツ星、世界のベストレストランNo,8「アルページュ」
神戸(ミシュラン ビブグルマン三年連続取得)「ガストロバル KNOT(ノット)」
2016年 「ESPICE」Chefに 就任

今回は、ご家庭でシャブリなどさっぱりしたブルゴーニュ白ワインに合う料理をテーマに作ってもらいました。
こちらのレシピ等は、クリマで販売している入門編やご注文頂いたお客様にレシピカードのようなかたちでご案内できればと考えています。
“樽を効かせたブルゴーニュ白ワインに合う料理”
“ブルゴーニュ赤ワインと食べたい家庭で出来るお肉料理”バージョンも作ってもらいました。
また後日掲載予定。
乞うご期待。

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。