高騰するブルゴーニュワインの現状
コラム | 2022年12月9日 | ワインソムリエ吉間
世界中から様々なワインが入ってくるようになった現在、日本にとってブルゴーニュワインとはどんな立ち位置でしょうか。
日本で、高騰するブルゴーニュワインの現状、輸入状況も少し触れたいと思います。
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コラム | 2022年12月9日 | ワインソムリエ吉間
世界中から様々なワインが入ってくるようになった現在、日本にとってブルゴーニュワインとはどんな立ち位置でしょうか。
日本で、高騰するブルゴーニュワインの現状、輸入状況も少し触れたいと思います。
日本に輸入されるスティルワインは1億5614万リットル(2021年年間)コロナの影響にて前年より4.7%減少してます。
一番輸入量が多い国は、2015年を境にチリワインが1位でしたが、2021年フランスワインが1位に返り咲きました。
この2つの国で全体の輸入量の半分を超えます。
ブルゴーニュワインもアメリカ・イギリスに次いで、日本は世界第3位の輸入国です。
輸入量は減っていますが、金額は増えており、高額ワインの量が増えている事になります。
ちなみに少し前ですが、2016年調査で東京のレストラン150店舗調査で、4本に1本はブルゴーニュワインであり在庫の23%を占めているそうです。
これはボルドーワインより多くなります。
シャブリワインも日本は世界第3位の輸入国。
ブルゴーニュの白ワインは、日本に輸出されるフランスのA.O.C白ワインの量の46%、金額で64%も占めます。
本当に日本人はブルゴーニュワインがお好きのようです。
細かいブルゴーニュワインのデータですが、日本市場へのブルゴーニュワインの輸出は全体では3.9%減少しています。
しかし、白ワインは伸びており、シャブリは15.5%増加、マコンやコート・ド・ボーヌの白ワインもわずかに増加しています。
赤ワインは11.6%前年比で減少していますが、コート・ド・ニュイの赤ワインに限っては11%増加しています。
高額な赤ワインが増え、日本人の好きなシャブリとコストパフォーマンスのいい白ワインが多く輸入されているようです。
ちなみにブルゴーニュのスパークリング(クレマン・ド・ブルゴーニュ)も伸びています。
現在もこの数字は変わっていないようです。
やはり、日本人にとってブルゴーニュワインは特別なワイン、単一ぶどう品種だけにシンプルに見えますが奥が深く、コアなワインラバーが多くいることがわかりますね。
しかし、近年コロナの影響やワイン醸造での大幅のコスト上昇で、ワイン自体の金額が目に見えて上がっています。
2022年ボージョレ・ヌーヴォーも金額を見れば一目瞭然です。
また、世界的な異常気象の影響か、春霜の影響や天候不良など、生産量自体も減っています。
2019年、2020年、2021年のヴィンテージのワインは非常に少なく、プルミエ・クリュやグラン・クリュクラスのワインは、日本に入ってくる本数が非常に少ないのも現実です。
先日、ジョセフ・ドルーアンの取締役輸出部長のクリストフ・トーマス氏(2m3cm 靴のサイズ34cm)とお話できる機会がありました。
ブルゴーニュワインのグラン・クリュは、日本のウィスキーのように、一般では買えない、手に入らないように今後なるでしょう。とのご意見でした。私も同感です。
皆様も今後希少になる、希少になっているブルゴーニュワインで、お好みの1本を探してみて下さい。
きっとお好みのワインが見つかると思います。