自分で選べるようになる!ブルゴーニュワインのラベルの読み方
コラム | 2022年8月12日 | ワインソムリエ吉間
ブルゴーニュワインのラベルはフランス語で書かれていて、最初は眺めていても意味が全く分かりません。
ですが、実は少しの単語と規則性を覚えるだけで、どんなワインでどのくらいの価格なのかがある程度分かるようになり、ワイン探しがどんどん楽しくなっていきます。
今回はラベルの読み方の基本をご紹介します。
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コラム | 2022年8月12日 | ワインソムリエ吉間
ブルゴーニュワインのラベルはフランス語で書かれていて、最初は眺めていても意味が全く分かりません。
ですが、実は少しの単語と規則性を覚えるだけで、どんなワインでどのくらいの価格なのかがある程度分かるようになり、ワイン探しがどんどん楽しくなっていきます。
今回はラベルの読み方の基本をご紹介します。
ラベルはもちろん全てフランス語ですが、中央にはブドウが収穫された①「地域、村名と格付け」が書いてあり、その下に②「畑(区画)」などが記載されていること多いです。
さらに、その下に③「生産者名」が記載されています。
④「ヴィンテージ(生産年)」の記載場所は様々です。ラベルの端や上側に書いてあったり、
ボトルの上部に別ラベルで記載など様々ですが、必ずどこかに書いてあります。
字の大きさも①が大きく順番に小さくなります(例外あり)
例えば、生産者がドメーヌ・ルイ・ジャドで、ジュヴレ・シャンベルタン村のクロ・サン・ジャックの畑なら、
① Gevrey Chambertin Premier Cru
② Clos Saint-Jacques
③ Domaine Louis Jadot
と記載されています。クロ・サン・ジャックが各付けされた1級畑の為、村名の横にプルミエ・クリュ(1級畑の意味)と書いてありますが、こちらは記載されてない、別の場所に書いてある事もあります。
グラン・クリュでは、Grand・Cruの表記が無いことが多いです。
日本に輸入されているブルゴーニュワインはほとんどがA.O.C(フランスの原産地呼称の認証)など、フランスの厳しい基準をクリアしたワインです。
ラベルに「Appellation d’Origine Controlee」や「Appellation 〇〇(生産地) Controlee」など記載してありますが、
これを含めて小さい字はあまり気にしなくても最初は大丈夫です。
字体が大文字や小文字、筆記体などは生産者の個性です。
ブルゴーニュ・ワインの価格帯は、畑などの区画が特級畑(グラン・クリュ)、1級畑(プルミエ・クリュ)村名(コミュナル)、広域(レジョナル)によって変動します。
そこに生産者のカリスマ性や生産量などより限定されることにより、市場の価格も高くなっていきます。
ワインラヴァーの方には、ヴィンテージ(生産年)でぶどうの出来が変わるので、よりこだわる方々もおられます。
ラベルの①に村名ではなく、Bourgogne Cote d’Or(ブルゴーニュ・コート・ドール)や、Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits(ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ)、Bourgogne Rouge(ブルゴーニュ・ルージュ)のように書いてあれば、より広い地域のブドウで造られていた事を示します。
地域が広くなれば、価格も比較的安価になりますが、入手困難な人気生産者などの場合は高額ワインもありますのでご注意を。
ブルゴーニュワインのラベルはフランス語の為、正直覚えるのは大変です。
ソムリエの私も、黒いボトルでしっかりした味、フランスワインだったかも、といった限られた情報の場合は、星の数ほどあるワインの中から当てることは難しいです。
美味しかったワインのラベルは、スマホで撮影しておいて、店員さんに見せるのもいいかもしれませんね。
まずは、ラベルをゆっくり見て下さい。同じぶどう品種なのにブルゴーニュ・ワインは村ごとで全く味わいが異なります。
是非、お好みのラベル、村名などを見つけて下さい。