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新しい息吹。2023年ブドウの新芽が生まれた初夏のブルゴーニュお便り。

フランス現地からブルゴーニュのお便り“初夏のブドウ畑”

コラム | 2023年6月16日 | ワインソムリエール長谷川

こんにちは! 今回はこの5月~6月の間のぶどう畑の変化をお届けです。

こちらは少し前になりますが、5月頭のブルゴーニュ。
涼しい風の中、気持ちよく、散歩日和な日が続く時期。
奥の広野では菜の花が満開です。

“新しい息吹”

畑では、この心地よいブルゴーニュに喜んだ芽たちが、早速顔を出しています。
産まれたての新芽は、なんだかとても愛しくなります。

そして待ってました!とばかりにどんどん成長していきます。
冬の間にじっくり蓄えたぶどうの樹のパワーを、その強さを、日毎に感じられる期間です。

雑草たちも色鮮やかに。この雑草たちも、ブドウの根を地下深くまで伸ばす手助けをしているんです。

“開花”

それから1ヶ月後の6月頭のブルゴーニュ。
涼しい春があっという間にすぎ、5月から24度くらいまで上がる日も。その恩恵で畑もすっかりブドウの葉で覆い茂っています。
どこにも元気な子はいますね。「私はここよ!」と言わんばかりの一つの枝が空へ伸びています。

そして、昨年より少し遅れて、6月頭には開花に入りました!
開花とはいっても、ぶどうの花はとても小さいので、あれ?いつが開花?どれが花?と探してしまいます。

↑この白くて、小さなめしべのような形のが花です。

“願い”

「開花から収穫までは100日」という言葉があります。
ですが、それは目安で、もちろんその年の天候や、場所によっても大きく変わります。

収穫が近づくと、栽培家の方たちが、毎日各区画に足を運び、サンプルを採取し、ラボラトリーで成分分析をし、 最高の状態を見極めることによって決まります。

この時期は、そんな精神を研ぎ澄ましている時に、ふと見せる「ここまでぶどう立派に育ったな!」という、 みんなの笑顔がぶどう畑には溢れています。

さぁ2023年の収穫はいつになるのでしょうか。
このまま、いい気候が続きますように!

顔写真

ソムリエール 長谷川 祥子

JSA認定ソムリエ
2008年 渡仏。
Lyonのワインショップで研修を経て、フランス中央地区のレストランに従事。
2014年 Beauneのワイン醸造学校にて国家資格BPSommelierを取得
2017年 オーナーソムリエとしてリヨンで8席のみの小さなフランス料理レストランをオープン。
Restaurant La Sommeliere (レストラン ラ・ソムリエール )
2019年 ミシュラン一つ星をいただき、現在に至る。
https://www.la-sommeliere.net/