新鋭女性醸造家が手掛けるジュヴレ・シャンベルタン“ドメーヌ・マルク・ロワ”
コラム | 2023年4月21日 | ワインソムリエ吉間
ジュヴレ・シャンベルタン村で4世代に渡る家族経営の小規模ドメーヌ“マルク・ロワ”
現当主のアレクサンドリーヌ女史になり世界市場に進出し、フランス国内外で高い評価を得ているドメーヌです。
新掲載にあたり、ご紹介したいと思います。
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コラム | 2023年4月21日 | ワインソムリエ吉間
ジュヴレ・シャンベルタン村で4世代に渡る家族経営の小規模ドメーヌ“マルク・ロワ”
現当主のアレクサンドリーヌ女史になり世界市場に進出し、フランス国内外で高い評価を得ているドメーヌです。
新掲載にあたり、ご紹介したいと思います。
2003年より4代目当主となったアレクサンドリーヌ女史ですが、3代目マルク・ロワの一人娘です。
ボーヌの醸造学校を卒業後、オーストラリアやニュージーランド、南仏等で経験を積んでいます。
現在も、オレゴンのフェルプス・クリークにて2007年から醸造も手掛けており、1年に2回のワイン造りの経験を積んています。
3代目当主のマルク・ロワから元詰めを行ってますが、畑はジュヴレ・シャンベルタンの村名のみ。
「ワインの出来の80%は畑で決まる」と惜しみない労力を注ぎ、繊細な部分まで作業を行います。
ブドウの衛生状態には特に気を配り、徹底した選別で低収量に抑えることで、綺麗に成熟したバランスの良いブドウのみ収穫します。
収穫後のブドウを常温のまま4~5日寝かせ、自然酵母にて発酵を促します。
足でピジャージュを行うなど、できるだけ機械を使用しない伝統的な造りです。
マルク・ロワの特徴は、ミルランダージュのブドウを使うこと。
ミルランダージュとは、結実不良と言われる、種が出来ず、果肉も発達しない代わりに果皮にポリフェノールが多くなるブドウです。
結実不良と言われると悪いブドウと思われますが、ブルゴーニュワインの神様アンリ・ジェイエ氏も、「最良のブドウはミルランダージュが起きたもの」とも言っています。
通常より小粒で色合いと香りが強くなります。収穫量は減りますが、ワインに必要な色・果実味・タンニンを与えてくれます。
また、カリウムが少なくpHが下がることで酸を保つことができ、長期熟成出来るワインになります。
4代目自身の名前を付けた畑キュヴェ・アレクサンドリーヌには、また違ったブルゴーニュワインに出会えるかもしれません。
畑はジュヴレ・シャンベルタンの村名だけですが、
フランス最高のワインガイドと言われるle Guide Vert de la RVF2023でも1つ星を獲得しました。
世界で学んだ経験と女性ならではのきめ細かな感性が、確実に評価を得ています。
伝統とモダンを巧みに融合させた、新世代のブルゴーニュワインを是非。