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収穫後の10月ブルゴーニュの畑と生産者。

収穫後の10月 ブルゴーニュの畑と生産者。

コラム | 2023年10月27日 | ソムリエール長谷川

10月のブルゴーニュからのお便り。
こんにちは!
涼しい風の吹き始めたブルゴーニュからのお便りです。
収穫も終わり、静かなぶどう畑は、秋色に染まり、また素敵な表情を見せてくれています。

ディジョンから南に60km続くブルゴーニュワイン産地は「Cote-d’Or コートドール」=「黄金の丘陵地」と呼ばれており、フランスの県名でもあります。

その名前の由来はいくつか諸説があり、収穫後のぶどうの葉たちが紅葉し、秋には美しい黄金色の畑になるから。 や、ブルゴーニュワインという、宝物が生まれる地だから。
というのと、東向きの丘陵地だったことから、「Orient : 東、東方」が簡略化されたという話もありますが、すべてが重なり、誰もが納得するこの名前に行き着いたようです。

まさに黄金色の畑はグランクリュClos de Vougeotクロ・ド・ヴージョ。
ここの畑は残ったぶどうもほとんどなく、綺麗に収穫されていました。
比較的平地の畑なので、ぶどうも均等に熟成し、痛むこともなく成長していたよう。

そして畑は1ヶ月前の賑わいが嘘のように、鎮まりかえっています。
生産者たちはひと休憩???

いいえ。10月末からはフランスの各地で試飲会が行われるので、生産者たちは飛びに飛び回っています!
もちろん海外に行かれる方も、11月の予定はびっしり。

その中でも最も大きい試飲会はこちら。
「Salon des Vins des Vignerons Independants」
自分達でぶどうを育て、ワインを醸造し、瓶詰め作業まで一貫して行う生産者のみのイベント。

フランスの都市、パリ、リヨン、ランス、リールで行われる、500は有に超える生産者の集まる試飲&販売会です。

一般の方の参加もでき、新星を探しにプロの方々も多く集まり、商談が行われる場です。

また “Portes Ouvertes”( 直訳すると “ 開いた扉” )というのがドメーヌで開かれることもあります。
これは昨年のワインのお披露目会!を自分たちの蔵で行います。なので今年は2022年のワインを試飲できる機会。
瓶詰めされたばかりのワインや、まだ熟成途中の樽からのワインなどを楽しめます。

↑ このような案内が続々と。。

2021年はぶどうの収量がとても少なかったので、昨年はこういったイベントは控えめで、訪問もできない状態でしたが、今年は開催するところも増えているようです。

畑は静かでも、実はティスティングイベントは大忙しの時期で、まだまだ賑わっています!

顔写真

ソムリエール 長谷川 祥子

JSA認定ソムリエ
2008年 渡仏。
Lyonのワインショップで研修を経て、フランス中央地区のレストランに従事。
2014年 Beauneのワイン醸造学校にて国家資格BPSommelierを取得
2017年 オーナーソムリエとしてリヨンで8席のみの小さなフランス料理レストランをオープン。
Restaurant La Sommeliere (レストラン ラ・ソムリエール )
2019年 ミシュラン一つ星をいただき、現在に至る。
https://www.la-sommeliere.net/