伝統ドメーヌを引き継いだ日本人女性当主「千砂・ビーズ女史」率いるドメーヌ・シモン・ビーズとは。
コラム | 2023年9月8日 | ソムリエ吉間
老舗ドメーヌを5代目として引き継いだ千砂・ビーズ女史。
女性ならではのしなやかでナチュラルなワインを生み出すドメーヌ・シモン・ビーズをピックアップしたいと思います。
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コラム | 2023年9月8日 | ソムリエ吉間
老舗ドメーヌを5代目として引き継いだ千砂・ビーズ女史。
女性ならではのしなやかでナチュラルなワインを生み出すドメーヌ・シモン・ビーズをピックアップしたいと思います。
シモン・ビーズのドメーヌがあるサヴィニー・レ・ボーヌは、コート・ド・ボーヌにありコルトンの南側。
ワインは全体的におだやかで、淡い色合いに酸とタンニンのバランスがよく、個人的には優しさの中にしっかした深みがあるワインのイメージです。
ホテル時代からよく使っていた産地で、料理を邪魔せず、寄り添うような赤ワインとして重宝していました。
ピジョンやペルドローなどにも逢わせて出していた記憶があります。
白ワインも10%ほどですが生産しており、こちらも白い花や果実のアロマがあり、しなやかな口当たりで、熟成させるより若いうちに楽しめるワインです。
1880年から続くシモン・ビーズ。
1950年に孫の3代目シモンがドメーヌを引き継いでからは、ワインの評価も上がっていきます。
1972年にシモンから引き継いだのは、息子であり、千砂さんと結婚するパトリック氏です。
千砂さんは東京都出身。外資系企業に就職し、パリの本店に異動になるほどの才色兼備。
そんな彼女が、パリで虜になったのがワインです。
東京に帰ってきてからも、ワインを勉強。
フランスから声がかかったのが30歳の時です。
そこで出会ったのがパトリック氏です。
ドメーヌでは営業と販売を担当していましたが、2013年10月、収穫の時にパトリック氏が61歳の若さで急死。
それ以降は、パトリックの妹でジャン・グリヴォに嫁いだマリエル女史と一緒に、シモン・ビーズの当主として引き継いでいます。
伝統を残しながら、二人の子育てで学んだ経験からビオディナミ農法にも着手し、SO2無添加のタンクのみで瓶詰めした限定キュヴェ。
シモン・ビーズのナチュールワインとも言える2017年ヴィンテージ「AKA」を発売。
他のキュヴェもありますが、クリマでは未入荷。
2017年や2014年のバックヴィンテージが少量ですが入りました。
9/12販売予定。
シモン・ビーズのワインは、白は酸とミネラルのバランス。
赤は優しさがありながらストラクチャーはしっかりしている。
いい意味で“ カド ”がない。
朝晩涼しくなってきたこの季節に。
気の知れた友人と、レストランで恋人と。。
シュチュエーションを選ばず、食事と逢わせたいオススメのドメーヌです。