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2023年ブルゴーニュワイン 収穫スタート。

フランス現地からブルゴーニュのお便り“ブルゴーニュ収穫スタート”

コラム | 2023年9月15日 | ソムリエール長谷川

収穫真っ最中のブルゴーニュからのお便り。
こんにちは!
収穫真っ只中のブルゴーニュからのお便りです。

白ぶどうは8月の最終週から始めたところが多く、グランクリュやプルミエクリュはすべて綺麗に収穫されていました。
9月11日時点での白ぶどうは、村名畑の最後の収穫をしているところでした。

こちらはムルソーのシャルドネ。

黒ぶどうは9月2週目の5日あたりから一気に収穫スタートです。
まだ薄暗い朝6時頃から収穫しているのに、みんなぶどうのパワーで元気満載。

黒ぶどうは9月2週目の5日あたりから一気に収穫スタートです。
カメラを構えればポーズもとってくれるし、「これが今年のぶどうだ。食べてみな!」と。
なんとも甘い!

「喉が渇いたらぶどうをかじってるから、暑さも体力もバッチリなんだ。」と。なんて頼もしい。
でもあまり食べないように気をつけて!と思いつつ。。。

そんな畑での食事の時間は、カスクート(casse-croute)と呼ばれるサンドイッチなどの軽食で、畑の横でパクつくところもあれば、こんなぶどう畑真横でのランチを用意している造り手も。

羨ましいようにも思いますが、収穫は体力、持久力勝負。畑でもぶどうの選定をしながら収穫をしているところは、さらに集中力も大事です。
私も何度か経験していますが、なんせ足腰の多大な筋肉痛に毎回やられてました、、、

大まかな収穫の流れをご紹介。
各々が収穫したブドウを、回収担当に託します。
(後ろでポーズを取ってくれているムッシュが微笑ましい)

ふどうが溜まってくると、このようにドメーヌ行きの車へ。

3日後に雷雨の予報があるから、急ピッチですすめている!と、通りすがりに出会ったどこぞやの当主。
その笑顔が今年の収穫の良さを物語っているようです。、

いままさに収穫人員の募集をかけているところもあり、かなり活気づいている様子でした。

ACブルゴーニュや村名になるブドウたちは意外と豪快にぶどうが投げられていますが、特級、1級畑などの収穫を気温の低い早朝から初めるところが多いのは、気温でぶどうの傷みが速くなったり、発酵が畑で始まってしまうのを防ぐため。。

ぶどうの重さで下が潰れないように、このような小さなプラスチックのケースで回収され、丁寧に運ばれていきます。

収穫が終わると、ぶどうの剪定、圧搾、発酵、、、と、年に一度の大忙しな時期はまだまだ続く。。。

顔写真

ソムリエール 長谷川 祥子

JSA認定ソムリエ
2008年 渡仏。
Lyonのワインショップで研修を経て、フランス中央地区のレストランに従事。
2014年 Beauneのワイン醸造学校にて国家資格BPSommelierを取得
2017年 オーナーソムリエとしてリヨンで8席のみの小さなフランス料理レストランをオープン。
Restaurant La Sommeliere (レストラン ラ・ソムリエール )
2019年 ミシュラン一つ星をいただき、現在に至る。
https://www.la-sommeliere.net/