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ブルゴーニュワイン地域“コート・ドール”

ブルゴーニュワイン地域“コート・ドール”

コラム | 2022年9月16日 | ワインソムリエ吉間

ブルゴーニュワインの大地、産地や地図の特徴のひとつに、斜面と区画畑があげられます。
今回は、ブルゴーニュワインの中心とも言える、コート・ドールについてお伝え出来ればと思います。
コート・ドールは、食の都ディジョンから南北に約50km細長く続いており、
世界的に有名な赤ワインを産出するコート・ド・ニュイ地区と、こちらも著名な白ワインが産出されるコート・ド・ボーヌ地区で構成されています。

ぶどうの葉が色づき、少しずつ一面が黄金色になるコート・ドールのワイン畑

コート・ドールの名前の由来

コート・ドール(Cote d’Or)は“黄金の丘陵”と、
秋晴れの日にぶどうの葉が黄金色に輝くことから名付けられたとよく言われますが、
実際はコート・ドリヨン(Cote d’Orient)東向きの丘陵を短縮したものです。
前者の方がロマンチックですので、何か話をする時は黄金の丘陵でいきましょう。

長い年月をかけて区切られたモザイク模様の畑は、それぞれ個性を持つワインが生まれます。

コート・ドールの地形

標高は200~400mとあまり標高差はないですが、地形は非常に変化に富んでおり、斜面や渓谷は断崖もあり、
その場所によって日照時間、雨量や風の通り道など様々です。長い年月をかけて土地の構成を組み合わせ、細分化していいます。
標高が高いほど、水はけは良いとされていますので、特級畑が多く、村に近い平坦な土地ほど、ヴィラージュクラスの畑が多くなります。(例外あり)
マップで地図を航空写真にして見てみるのも楽しいですよ。
畑ごとにきっちり分けてあるのがわかります。特にジュブレ・シャンベルタン村の上空から見た畑は細かく、
この一つ一つの畑から異なったワインが造られると思うと圧巻です!
この区画畑をクリマ(Climat)と呼びますが、こちらはまた別ののコラムでご紹介します。
何千年もの時間をかけた大地の恵みを受けながら。それぞれの個性を出すブルゴーニュ・ワインを是非。

ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ ラヴォー・サン・ジャックの畑
顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。