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お家でワイン。そんな時、ワインの温度は?飲み頃適温にする方法

お家でワイン。そんな時、ワインの温度は?飲み頃適温にする方法

コラム | 2022年10月7日 | ワインソムリエ吉間

ご自宅やホームパーティなどでワインを飲む機会があると思いますが、
ワインを美味しく飲める、出せる温度ってご存知でしょうか。
温度計で毎回調べるわけにもいかないですよね。
私が以前働いていたレストランでは、ワインセラーは白ワイン用は12℃、赤ワイン用は15℃に設定してあり、(季節によって変えます)
白ワインはお店オープン前に、すっきりしたワインはは氷水へ(ワインクーラーへ)、それ以外はセラーから提供していました。
赤ワインは、オープン1時間前にセラーから出して、温度を上げてました。
ご自宅で、明日にワインを開ける予定がある。そんな時に使える方法を、3種類のワイン(泡・白・赤)について大きくまとめたいと思います。

スパークリングワイン

まずは、スパークリングワイン。
簡単に言うと一晩は冷蔵庫で冷やして下さい。立てた状態で大丈夫です。
しっかり冷やした方がいいと思います。適温は6~8℃と言われますが、実際にはその適温では少し高く感じると思います。
その温度で飲むと、グラスに注ぐ間に上がる温度等を考えると炭酸ガスもありますのでぬるく感じるかと思います。
スタート時は冷蔵庫2~5℃、高級なシャンパーニュやヴィンテージ付きのシャンパーニュは少し冷蔵庫から出して温度を上げると、よりふくよかな味合いが楽しめます。
スパークリングワインは、細長いグラスのイメージと思いますが、食事の進み具合などで、
少し大きめのグラスに変えて飲むのも温度変化や香り、味わいが変わるので通な飲み方です。 お二人で1本のむ場合はしっかり冷やしてボトルで乾杯し、それ以降はボトルを冷やさず、杯数ごとに温度が上がり、味わいの変化を楽しむのもいいと思います。

白ワイン

白ワインですが、こちらも冷蔵庫で冷やして下さい。
基本は10℃前後といわれますが、冷やすほどよりドライにすっきりした味わいになりますが、スパークリングワインと同じで、
高級な白ワインやしっかりした味わいの白ワインであれば、冷蔵庫から30分ほど出して飲んでみてはいかがでしょうか。
私の個人的な感覚では、1本3,000円以上の白ワインは冷やしすぎより少しずつ温度を上げた方がいいと思います。

赤ワイン

赤ワインは、適温が15℃前後と言われます。
季節によってかわりますが、夏以外は家の室温で大丈夫です。
室温と言っても、直射日光や冷暖房器具の近くは避けてください。あくまでもワインを開ける前提での話です。
保存する場合は、前回のコラム“お家でのワイン保存方法”を見てください。
軽めの赤ワインであれば、冷蔵庫で30分ほど冷やしてもフルーティに飲んで頂けます。
夏場は野菜室で冷やしておいて、飲む2~3時間前に出しておくといいのではないでしょうか。

失敗談?

先日、お世話になっているワイン通の方とクロード・デュガのジュヴレ・シャンベルタンを飲みました。
暑い時期ですので、野菜室で2日ほど冷やしてワインバックで移動、それから1時間後ぐらいに飲みましたが、
ボトルを触ったら冷たく感じ、「しまった!」と、思ったより温度が低く、香りが開くのにさらに時間がかかりました。
それも今日のワインの思い出と言って下さり、ゆっくりと味わいの変化を楽しみました。
明日の方が美味しいかもと、冗談で言っていましたが、実際にそんなワインを多々あります。
そんな話が出来るのも、ワインのおかげですね。

ワインは生きものです。温度変化や保存環境で香り味合いが変わります。
正解の温度は人それぞれです。ホテル時代に高級赤ワインに氷を入れて飲むお客様もおられました。もちろん丸氷を作ってお入れします。
難しく考えずにお家ワインを楽しんで下さい。

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。