オリヴィエ・ギョイヨ / Olivier Guyot
相棒は馬車馬、ブドウはビオディナミ、収穫も手作業で行う自然に寄り添ったマルサネの老舗ドメーヌ。
ドメーヌの歴史
ギュイヨ家はマルサネで代々ぶどう農家を営んでいた古い一族で、耕作の労働力となる馬を飼育していました。
1951年にまだ若いアルベルトが家業を継ぎ、ワインを造って地元のドメーヌに販売していました。
アルベルトは苗木栽培者で地主の娘オディールと結婚、これを機にぶどう畑も増やしていきます。
1990年以降は現当主オリヴィエがマルサネからジュヴレまで土地を15haに増やし、さらに本格的にワイン造りをしています。
栽培と醸造
ぶどうはビオディナミ農法で育て、グリーンハーベストや除葉、収穫まですべて手作業、
畑は可能な限り伝統的な馬車にて耕し、相棒は14歳牝馬のインディゴで、常に一緒に畑で働いています。
ぶどうは畑で選果された後、再度ドメーヌでも選果します。
ヴィンテージにより変わりますが、全房果実と除梗果実をほぼ半分ずつ使用し、木製の開放発酵槽に入れます。
ピジャージュではなくルモンタージュを好み、圧搾果汁は、自重式送り込み装置でフランソワ・フレア社製の樽に入れられます。
新樽率は60~70%と高いですが、焼きはミディアムのみ使用。
14~15ヶ月の樽熟成の後に濾過、コラージュも行わず瓶詰めされます。
小さな、小さなドメーヌですが、その土地、テロワールを生かしたワインを生み出すのに情熱を傾けています。