コカール・ロワゾン・フルーロ / Coquard Loison Fleurot
9haと小規模ながら、6つもの特級畑を持つフラジェ=エシェゾー村の隠された5つ星秘宝ドメーヌ。
ドメーヌの歴史
数多くのワイン愛好家が訪れるヴォーヌ・ロマネ村。その隣にひっそりと佇むフラジェ=エシェゾー村がこのドメーヌの本拠地。
総栽培面積9haと小規模ながらも、ジュヴレ・シャンベルタン村からヴォーヌ・ロマネ村まで、6つもの特級畑を所有しています。
ドメーヌのワインは古くからヨーロッパの個人客に直売されていたため、今まで大口の輸出市場には殆ど出回ることがありませんでした。
所有する畑はグラン・エシェゾー、エシェゾー、クロ・ド・ヴージョ、クロ・サン・ドゥニ、クロ・ド・ラ・ロッシュ、シャルム・シャンベルタンと、このラインナップから考えれば、まさしくフラジェ=エシェゾー村の隠された秘宝ドメーヌとも言えます。
現在では4代目当主であったレイモン・コカールの2人の娘がドメーヌを法人化し、醸造所とセラーを新設、600樽のワインを熟成させることができる最新セラーに生まれ変わりました。
それにより国際市場へと販路を拡大するようにはなったものの、ワインはもっぱら個人顧客とネゴシアンに売られており、現在でも大口の輸出市場にはほとんど姿をみせていません。
フランスのワインガイド「ギド・デュセール=ジェルベ」2010年版では、DRCと同じ5つ星の最高ドメーヌにも格付けされ、フランス国内外でますます注目を集めるドメーヌとなり、希少性が増すばかりです。
栽培と醸造
畑仕事は女性陣が担当し、女性ならではの細やかな配慮でブドウを栽培しています。
栽培はリュット・レゾネで行われ、全ての畑で耕耘も行なっています。
収量制限は、主に摘芽とグリーン・ハーヴェストによって厳格に管理し、除葉は行ないません。
収穫は全て手摘み、醸造は厳格にブドウを選別した後に低温マセレーションを実施。
100%除梗の後、オープン・トップのステンレス・タンクで、無補糖で自然酵母のみで発酵。
ピジャージュとルモンタージュは1日1回おこない、発酵期間は12~15日間です。
その後、アリエ産のミディアム・ローストのバリックでマロラクティック発酵とシュール・リーの状態で熟成を行ないます。
ワインは全て新樽比率40%。熟成中の澱引きは1回のみで、18ヶ月の熟成後、アッサンブラージュを行い無清澄、無濾過で瓶詰めされます。