樽発酵(40%新樽、60% 1~3年樽)、14ヶ月間樽熟成。
アペラシオンの南。ぶどうは1920年に植えられた樹齢90年以上のV.V.。
※インポーター資料より。
ダヴィド・デュバン / David Duband
今やトップ生産者のひとり。実力派生産者。
ダヴィド・デュバン氏は1971年生まれ、ブルゴーニュの醸造家で注目度がNo.1といえる実力派の造り手です。
1965年父親のピエール氏がドメーヌを始め、生産した全量を生産者協同組合に販売していました。
デュバン氏が19歳で学校を卒業してからワイン造りに携わるようになり、母方の親戚でもあるアミオ・セルヴェルやドメーヌ・ド・ラルロでスタジエをし、またジェイエ・ジルとも1993年頃から親交を持つようになります。ついに2015年には、厳格な評価で有名なワイン評価本「ル・メイユール・ヴァン・ド・フランス」で最高の3つ評価に昇格しトップ生産者に仲間入りします。
デュバン氏はワイン造りにおいて、葡萄栽培に最も力を注いでおり、「手間・愛情・丁寧」が葡萄栽培をすることが最も重要だと考えています。
その労力を惜しまないため、畑にいる時間が最も長くなるとのこと。ここ数年はほぼ有機に近い状態で葡萄を栽培。
2007年にエコセール、2010年にABマーク の有機(栽培)認証を取得しています。
醸造については、自然な状態で醗酵・熟成させることを理想とし、細心の注意を払いながら醸造テクニックに頼らず、人為的介入を極力避ける方法で行っています。瓶詰め後、すぐ飲むこともでき、長期熟成も可能である芳醇な果実味、酸味、タンニンなどの要素の構成が十分で、バランスのとれた味わいのワインを造ることを目指しています。
醗酵は、赤ワインはセメントタンクで、白ワインはステンレスタンクで行われます。
醗酵中は外部の醸造家と毎朝テイスティングを行い、ワインの状態を確認し、その日のピジャージュの回数などを決めます。
樽熟成は12~18ヶ月間新樽で、白ワインは、軽く澱引き後、ノン・フィルタレーションで瓶詰めされ、赤ワインは、澱引きもほとんど行われないで瓶詰めされます。様々な畑を所有していますが、2005年ヴィンテージで引退した有名な生産者ジャッキー・トルシュの畑を譲り受けています。
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村名から特級畑のクロ・ド・ラ・ロッシュ0.4ha、シャルム・シャンベルタン0.65haなど貴重な畑もあります。
また、6代続く歴史あるルイ・レミーからもラトリシエール・シャンベルタン、シャンベルタン2区画0.22haも引継ぎ2006年から醸造、販売も開始しています。
年々、価格が高騰している実力派の造り手です。
- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
モレ・サン・ドニ / Morey Saint Denis
個性豊かな村に挟まれた小さな村。グラン・クリュが3割を占めた隠れた銘醸地。
南北に広がるコート・ド・ニュイ地区のほぼ中心に位置する村です。
中世から評価が高かった村ですが、2つの有名な村に挟まれ、原産地呼称制度が出来る前は、その2つの村名でワインが販売されていました。修道院や領主が発展させた畑が多く、当時の名前のクリマも残っています。栽培区域の標高は250~350mでグラン・クリュは県道の西側、東向き斜面の中腹に位置します。
小さな村ですが、グラン・クリュの栽培面積の割合が多く、プルミエ・クリュ畑はひとつひとつが小さいのが特徴です。土壌はジュラ紀中期の石灰岩、粘土石灰岩が広がり、村の下方の斜面は、泥灰岩が多くなります。