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シルヴァン・ロワシェ / Sylvain Loichet
2005年設立、21歳で起ち上げた注目ドメーヌ。
何世代にもわたってブルゴーニュに畑を所有し、4代前まではワインを造っていましたが、シルヴァン・ロワシェの祖父と父は石材業を営んでいたため、ぶどう畑は長い間、他の生産者に貸している状態でした。
しかし幼少の頃からワインに親しみ育った彼は、それらの畑を取り戻し、若干21歳の若さでワイン造りをスタートさせたのです。
2005年スタート時から畑はビオロジック農法を実践し、除草剤や薬品は使わず、自然酵母を使用しています。
手摘みで収穫後、2回の選果を行います。白ワインは空気圧式プレスで緩やかにプレスし、一晩デブルバージュを行い、樽発酵、最大18カ月樽熟成させます。
赤ワインは木製槽で1週間の低温浸漬後、発酵。最大24カ月熟成します。新樽率は最大50%、プルミエ・クリュで30%程度です。ボトリング後は、必ず一定期間セラーで保管し、本人のテイスティング後にOKと判断したもののみリリースされます。
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次世代のモダン・スタイルのドメーヌです。
- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
アロース・コルトン / Corton
3つの村にまたがるグラン・クリュの山がコルトン。
ラドワ・セリニ、アロース・コルトン、ペルナン・ヴェルジュレスの3つの村にまたがるグラン・クリュの山がコルトンです。
コート・ド・ボーヌ唯一の赤のグラン・クリュでもあり、周囲から独立した島のような丘で、東から南向きで赤ワイン、南から西側で白ワインが産出されます。栽培の歴史は古く、教会前の石垣で囲まれた“クロ・デュ・シャピートル”はコート・ド・―ルでもっとも古いクリマのひとつでもあります。
標高が250~330mの範囲にかけて、最大規模のグラン・クリュ畑が取り囲む地域です。土壌は村によって様々ですが、赤褐色で珪質石灰岩あるいはカリウムとリン酸を豊富に含む土壌です。