「ル・ロニェ」より。
平均年齢50年のVV。収量は30hl/ha。
天然酵母のみで発酵。
シャサン社製「グラン・ファン」の新樽100%で18ヶ月間樽熟成。無清澄、ノンフィルターでビン詰め。
※インポーター資料より。ピジャージュを行わないのが仲田氏のこだわり。
強く醸造してしまうと、凝縮感は得られるが苦味や渋みがが出てします。
ネゴシアンもドメーヌものも全てエレガントに仕上げるのがこだわりこだわりです。
ブルゴーニュ・ルージュより繊細で華やかでありながら複雑味のある飲みやすいワインに感じるとのこと。
※仲田氏のコメントより。
ルー・デュモン / Lou Dumont
フランスで、ブルゴーニュで認められた日本人醸造家。
仲田氏は大学時代、アルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という想いから1995年に単身フランスに渡りました。
フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、2000年7月7日ブルゴーニュの地にルー・デュモンを設立。
2003年5月、在りし日のアンリ・ジャイエ翁より「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶を受け、「日本人であるということ」「自然と人間に対する真摯な尊敬の念」の象徴として、「天・地・人」が生まれます。設立から25年、ワインの味わいもスタイルも仲田氏と共に変化。歳の節目に醸造方法も少しずつ変化しているそうです。
今は、除梗比率を下げて、全房ブドウ比率をアップ。 オレンジラベルの天地人のルー・デュモンのワインは、平均で全房比率50%で、ドメーヌワインは80%全房比率、ネゴシアンのコルトンや濃いめのワインは仲田氏のイメージで、全房を10%にしています。
ACブルゴーニュやパストゥーグランなども比率を下げて造っていますので、ヴィラージュクラスより濃く感じるかもしれません。今の仲田氏が造りたいワイン。
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「全房比率を上げて、飲みやすくフルーティなワイン」 ピジャージュをして強く造ってしまうと、苦味や渋みが出てしまうので、全てのワインでピジャージュを一切せず、SO2も減らしたエレガントなワインを目指しているそうです。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
アロース・コルトン / Corton
3つの村にまたがるグラン・クリュの山がコルトン。
ラドワ・セリニ、アロース・コルトン、ペルナン・ヴェルジュレスの3つの村にまたがるグラン・クリュの山がコルトンです。
コート・ド・ボーヌ唯一の赤のグラン・クリュでもあり、周囲から独立した島のような丘で、東から南向きで赤ワイン、南から西側で白ワインが産出されます。栽培の歴史は古く、教会前の石垣で囲まれた“クロ・デュ・シャピートル”はコート・ド・―ルでもっとも古いクリマのひとつでもあります。
標高が250~330mの範囲にかけて、最大規模のグラン・クリュ畑が取り囲む地域です。土壌は村によって様々ですが、赤褐色で珪質石灰岩あるいはカリウムとリン酸を豊富に含む土壌です。