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ヴァンサン・エ・ソフィー・モレ / Vincent et Sophie Morey
父から息子へ、兄弟で分け合ったドメーヌ。
2006年ヴィンテージを最後に引退したベルナール・モレイ。
所有畑を分けられた、息子のひとり、ヴァンサンが妻ソフィーと共に運営するドメーヌです。夫人もサントネイ出身で、サントネイの赤とシャサーニュ・モンラッシェの白の畑を所有しており、シャサーニュの1級畑アンブラゼは両家が所有していることから、このクリマの3/4相当を2人が耕作しています。
弟のトマと畑を分けたバタール・モンラッシェは斜面上部をトマが、斜面下部をヴァンサンが取得しました。
畑の上下で差が生じないように、ぶどうの圧搾は一緒に行い、果汁を半分ずつ分けて、醸造は別々で行っています。父ベルナール譲りの醸造方法で、圧搾後に果汁をデブルバージュし小樽で発酵。
新樽率は40%前後で高めですが、熟成期間を短く、2週間に1度バトナージュを行います。白ワインはリッチでパワフルなスタイルです。
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赤ワインは除梗せずに全房醸造。
新樽50%で14ヶ月熟成させますが、しっかりした果実味とタンニンも十分に溶け込んで柔らかい味わいです。
- Vintage 2018
2018年は、暑く乾燥した夏、豊作なヴィンテージ
ここ数年の自然環境の変化で苦しんいましたが、2018年は冬の雨は多かったものの、乾燥した夏で、日照にも恵まれ、ぶどうは成熟し、甘味を感じるほど果実味とボリュームの大きなワインが出来ています。
サン・トーバン / Saint Aubin
銘醸地に挟まれた、隠れた名産地。
ラッシェ山とシャサーニュ・モンラッシェ村の集落から国道を山間に進んで行き、左手90度カーブするとサン・トーバンの集落が見えてきます。シャサーニュ・モンラッシェ村からひと山越えた裏手にあるイメージです。
クリマは主にラッシェ山の斜面、国道の左側斜面にあり、グラン・クリュのモンラッシェの延長にあり、ガメイ集落まで南東から南西向きにあります。サン・トーバン集落の先にある東から南東向きにある右岸がもう一つのクリマで標高は高いところで450mにもなります。左岸は石灰岩と泥灰岩の層が重なり、右岸は泥灰石灰岩を母岩として表面に粘土質と泥土質が混じっています。
白ワインの生産地に近いが、赤ワインも生産しておりタンニンの引き締まったエレガントなワインを産出します。