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アントナン・ギヨン / Antonin Guyon
オート・コート・ド・ニュイに点在する350もの区画を持つ大ドメーヌ。
サヴィニー・レ・ボーヌに本拠を置くアントナン・ギヨンは、48haのぶどう畑を耕作する大ドメーヌ。
父アントナン・ギヨン氏がジュヴレ・シャンベルタンからムルソーにかけて最高のクリマを手に入れ、70年代には現当主のドミニク氏が、オート・コート・ド・ニュイに点在する350もの区画を80軒の農家から買い集めたことで現在の規模となりました。
ブルゴーニュACとオート・コート・ド・ニュイのワインはドメーヌ・ドミニク・ギヨン、それ以外のアペラシオンはドメーヌ・アントナン・ギヨンの名がラベルにつけられます。
広大なぶどう畑を持ちながら、2018年にはエコセールの認証取得などビオロジック栽培も積極的に行っています。
醸造は伝統を守りながら、2回の選果をし、赤ワインは完全除梗から低温マセレーション。
発酵容器に古式の木製開放槽で、熟成樽はフランソワ・フレールやダミーなど有名樽を使い、
新樽率は平均25%で18ヶ月熟成させます。白ワインは全房で圧搾後に小樽発酵と週1回のバトナージュを行います。
樽熟成は12ヶ月が基本です。銘醸畑を多く持ち、伝統的スタイルと自然環境に配慮した大ドメーヌです。
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- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
アロース・コルトン / Corton
3つの村にまたがるグラン・クリュの山がコルトン。
ラドワ・セリニ、アロース・コルトン、ペルナン・ヴェルジュレスの3つの村にまたがるグラン・クリュの山がコルトンです。
コート・ド・ボーヌ唯一の赤のグラン・クリュでもあり、周囲から独立した島のような丘で、東から南向きで赤ワイン、南から西側で白ワインが産出されます。栽培の歴史は古く、教会前の石垣で囲まれた“クロ・デュ・シャピートル”はコート・ド・―ルでもっとも古いクリマのひとつでもあります。
標高が250~330mの範囲にかけて、最大規模のグラン・クリュ畑が取り囲む地域です。土壌は村によって様々ですが、赤褐色で珪質石灰岩あるいはカリウムとリン酸を豊富に含む土壌です。