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ミシェル・ラファルジュ / Michel Lafarge
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星生産者。古き良きヴォルネイの古典生産者。
もとは19世紀の初めからヴォルネイに続くジヨット家のドメーヌであり、娘のマリーがマコネ出身のアンリ・ラファルジュと結婚しドメーヌ・ラファルジュとなりました。
一部ながらも元詰めを始めたのが1934年と、ブルゴーニュでは最も早いドメーヌのひとつで、60年には全量を元詰めしています。現当主のミシェルが父の後を継いだのは1949年で、80歳を超えてもミシェルは依然としてドメーヌの顔として奮闘していましたが、2020年1月に91歳で亡くなりました。
1978年から息子のフレデリックが加わり、現在もブドウ栽培、ワイン醸造の一切を取り仕切っています。ブドウ栽培においてはフレデリックのもと、1997年から一部の畑で実験的にビオディナミを始め2000年には完全ビオディナミに転換しています。
一方のワイン醸造は古典的。赤は完全除梗ながら、低温マセレーションを意識的に行うことはせず、14~18時間の発酵。初期はルモンタージュを行い、後に日に1回のピジャージュに切り替える。
新樽の比率は極めて低く、トップキュヴェでさえ15%程度です。ドメーヌの規模は総計12ha。
お膝元のヴォルネイに1級畑のクロ・デュ・シャトー・デ・デュック、クロ・デ・シェーヌ、カイユレ、ミタンを所有、0.57haのクロ・デュ・シャトー・デ・デュックはこのドメーヌの単独所有ですが、フラッグシップはむしろクロ・デ・シェーヌ0.90haです。ヴォルネイというと若いうちから軽やかで飲みやすいイメージですが、ラファルジュのワインは骨組みがしっかりしており若いうちは少し内気です。
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しかしながら数年の熟成によってヴォルネイらしいフローラルな香りを発散し、ビロードのような舌触りで飲み手を楽しませてくれる、変わらない安定感のある古典的ヴォルネイの造り手として一押しのドメーヌです。
- Vintage 2020
2020年は、最も早くに生育がはじまったヴィンテージ
冬が暖かく、自然にぶどう樹の発芽も早く確認されます。5月の霜の被害もあまり出ず、5月半ばから気温が上昇し夏になっても例年を超える暑さがより生育を早めていきます。白ワインは素晴らしいアロマ、赤ワインは濃縮感を感じられるヴィンテージです。
ムルソー / Meursault
コート・ド・ボーヌ最大の白ワインの銘醸地。 存在感のあるロースト・ナッツのような芳醇な香りとなめらかな味わいの白ワイン。
コート・ド・ボーヌ最大の産地であり、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと合わせて、ブルゴーニュ3大白ワインの銘醸地です。
リッチな白ワインと言えばムルソーです。
コート・ドール全域で現在の基礎を築いたシトー派の出発点はこのムルソー村と言われています。斜面の母岩は泥灰石灰岩か白雲岩で、泥土質と粘土質土壌がその上に重なります。斜面頂上部は石灰岩が硬すぎてぶどうは栽培されていません。
プルミエ・クリュは標高240~265mの中腹が栽培地域で、集落の北側(ヴォルネイ村側)の斜面は南東向き。南側(ピュリニー・モンラッシェ側)の斜面は東向きになります。
最北部では赤ワインもわずか数パーセント生産しています。