複雑な香りにエネルギッシュな酸が追いかける
カシス、ラズベリー、バニラの樽と果実のニュアンスに胡椒と甘草の香り。
口あたりはなめらかでありながら肉厚でジューシー。
エネルギッシュな美しい強い酸と長い余韻が感じられる至極の1本です。
-
パスカル・リオン・ドロタル / Pascale Rion Delhautal
老舗ドメーヌ・ダニエル・リオンの系譜を継ぐ生産者。
ダニエル・リオンは、1955年にダニエル・リオンが24歳で設立したドメーヌ。
1985年から完全元詰めで、マサル・セレクションに力を注ぎ濃縮度が高く、果実味豊かでフルボディの独自のスタイルを貫いていました。1995年ダニエルが引退後、3人息子の長男パトリスが引き継ぎますが2000年に独立します。
以降は、次男クリストフと三男オリヴィエが共同で栽培醸造を担当し、販売を長女パスカルが行います。
2018年にてダニエル・リオンは最後になり、それぞれ別の道に進みます。
その1つが“パスカル・リオン・ドロタル”です。長女のパスカル・リオンは本拠地をジリ・レ・シトーへ移し、相続した畑を基盤に新たに開始した新ドメーヌで2020年が初ヴィンテージ。
生産者ページはこちら
今後目が離せないドメーヌになりそうです。
- Vintage 2020
2020年は、最も早くに生育がはじまったヴィンテージ
冬が暖かく、自然にぶどう樹の発芽も早く確認されます。5月の霜の被害もあまり出ず、5月半ばから気温が上昇し夏になっても例年を超える暑さがより生育を早めていきます。白ワインは素晴らしいアロマ、赤ワインは濃縮感を感じられるヴィンテージです。
ヴージョ / Vouget
現代ブルゴーニュ・ワインの基礎を築いたシトー修道院の本拠地でもあり、歴史を感じるアペラシオン。
グラン・クリュの“クロ・ド・ヴージョ”50.96haあり、コミュナルとプルミエ・クリュ合わせても15ha程度で、村の大半をグラン・クリュが占めています。
グラン・クリュは東向きのなだらかな斜面ですが、中央部が盛り上がっています。
土壌はクリマ上部が表土が薄い砂利質、中部が小石が多き褐色石灰質と粘土質、下部が粘土質と細かい泥灰質です。