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グロ・フレール・エ・スール / Gros Frere et Soeur
名家グロ家、次男が引き継いだ名声のドメーヌ。
ドメーヌの名声を今日のように高めたのはルイ・グロ氏から畑を分割相続し、1963年に独立したジャン・グロ氏。
1995年ヴィンテージの収穫後に引退し、3人の子供たち(ミッシェル氏、ベルナール氏、アンヌ・フランソワーズ氏)に畑を分配。ジャン・グロの次男として生まれたベルナール氏が、子供のいなかった叔父・叔母のドメーヌを1980年より引き継ぎました。
それが「ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール」です。手作業での摘み取りと、専用ケースでの搬送を原則とし、果実の損傷させないように行い、収穫後の選別は、ベルトコンベヤー式の選果台を使い、すべて手作業で行なわれます。
醸造は、温度が調整できる冷却装置付きのコンクリート製タンクで伝統的な方法で行われます。
まず、アルコール醗酵が始まる前に、ルモンタージュを行いアルコール醗酵が始まった直後から、1日2回ピジャージュを行ないます。こうした作業の目的はもちろん(果皮に含まれるアントシアニンの)色の抽出でもありますが、同時にタンニンやアロマ、やがてアロマに育つ成分といった、さまざまな要素をひき出すことにあります。
ピジャージュは、それぞれの収穫年の特徴に応じて微調整を必要とするむずかしい作業です。
すなわち、仕込むブドウの成熟度や健康状態によって、よく考えた上で行なわないと、タンニンが荒々しく、鋭い渋みやえぐみのある、意図していなかった構造や味のワインとなるリスクがあります。ドメーヌで使用するブルゴーニュ伝統の228リットル入りオーク樽は、ベルトランジュの森で生育した樫の木で作られています。
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ドメーヌ専用のオーク材を買い付け、自社在庫として保有し、2年間、樽メーカーに預けて、良い樽になるよう乾燥させてじっくりと円熟させます。
ベルナールの造るワインは兄ミッシェル(ドメーヌ・ミッシェル・グロ)のエレガントさ重視とは対照的に、とても活き活きとして力強く、パワーを感じるワインに仕上がっています。
- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ / Hautes Cotes de Nuits
ニュイの西側、高地で造られるワイン
コート・ド・ニュイ地域の西側、ヴォーヌ・ロマネ村やニュイ・サン・ジョルジュ村の西側に位置する標高300~400mの高地で栽培されているぶどうで造るワインです。
赤・白・ロゼワインが認められており、著名な生産者も数多く、なかなか手に入らないワインも数多くあります。