畑は、電信回線の検査技師であったルイ・ド・バエズル・ド・ランレイが1884年に寄付したもの。
海抜200~300mの東南東向きでムルソーの絵になるような村に囲まれた畑です。
粘土石灰質土壌。
シャルムのクリマは、ムルソーの南に位置し、ピュリニー・モンラッシェのアペラシオンに隣接しています。醸造は、フランソワ・マルテノが担当。
手摘みで伝統的な醸造。
ブドウは空気圧搾機に入れられてすぐにプレスされます。
アルコール発酵はオーク樽で行われ、新樽比率は20%。
そのあと、オーク樽で14ヶ月熟成させます。
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オスピス・ド・ボーヌ / Hospices de Beaune
寄付により生まれた最上の畑から形成されるワイン。
1851年から始まった、世界最古のワインチャリティーオークション。
毎年11月第3日曜日に開催されます。元々は、1443年にニコラ・ロラン夫妻によって、貧しい人たちの為に建てられた施療院に始まります。
さらには、貧しく治療費の払えない人々のための病院(オスピス)としても運営されるようになりました。
その運営費用は、自らの所有するぶどう畑を寄付、その畑から作られるワインの収益によりまかなわれていました。
「奉仕の心」に胸を打たれた人々によって、オスピスにはワイン畑が寄進されるようになったのです。現在では、そのワインがオークションにかけられるように。樽熟成しているワインを「樽」で落札した人の名前がラベルに記載されます。
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近年の醸造技術の向上により、樽違いでの品質の低下やバラつきは無くなっています。
- Vintage 2018
2018年は、暑く乾燥した夏、豊作なヴィンテージ
ここ数年の自然環境の変化で苦しんいましたが、2018年は冬の雨は多かったものの、乾燥した夏で、日照にも恵まれ、ぶどうは成熟し、甘味を感じるほど果実味とボリュームの大きなワインが出来ています。
ムルソー / Meursault
コート・ド・ボーヌ最大の白ワインの銘醸地。 存在感のあるロースト・ナッツのような芳醇な香りとなめらかな味わいの白ワイン。
コート・ド・ボーヌ最大の産地であり、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェと合わせて、ブルゴーニュ3大白ワインの銘醸地です。
リッチな白ワインと言えばムルソーです。
コート・ドール全域で現在の基礎を築いたシトー派の出発点はこのムルソー村と言われています。斜面の母岩は泥灰石灰岩か白雲岩で、泥土質と粘土質土壌がその上に重なります。斜面頂上部は石灰岩が硬すぎてぶどうは栽培されていません。
プルミエ・クリュは標高240~265mの中腹が栽培地域で、集落の北側(ヴォルネイ村側)の斜面は南東向き。南側(ピュリニー・モンラッシェ側)の斜面は東向きになります。
最北部では赤ワインもわずか数パーセント生産しています。