樹齢:平均50年。0.1haのみの小さな畑。
醸造:4日間低温マセラシオン、天然酵母、コンクリートタンクでアルコール発酵。
1日に1~2度のルモンタージュ。
発酵の最後のみピジャージュ。
ポスト・マセラシオン(発酵後浸漬)7日間。
熟成:マロラクティック発酵後、15カ月樽熟成。(新樽40%)、濾過、清澄せず。
※インポーター資料より。
ベルトージェルベ / Berthaut Gerbet
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星に昇格。女性醸造家ならではのフィサンの生産者。
歴史は18世紀まで遡り、現当主アメリーが7代目となる歴史あるドメーヌです。
フィサン村のワインは、タンニンが固く、男性的なイメージがありますが、彼女のワインはシルキーなタンニンを目指しています。
ボルドーで醸造学のディプロマを取得後、農業技術を学び、カリフォルニアのナパ・ヴァレーやニュージランドで研修。
2012年に父の元に戻り共に醸造をはじめ、2013年よりワイン造りを任されています。「シルキーなタンニン」を求め、父が行っていたキュヴェゾンの最初からピジャージュをしていたものを、中盤から最後にかけてのみ行うように変更しました。
ニュージーランドで学んだ、ワインをタンクから出すのを10日間ほど遅らせ、発酵後の浸漬を行う事でタンニンが丸くなる方法を取り入れています。フィサン村はマイナーな地域ですが、新しい風を起こすフィサンの女神に期待したいドメーヌです。
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- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
ヴォーヌ・ロマネ / Vosne Romanne
世界最高峰の赤ワインが生み出される村
ヴォーヌ・ロマネ村とお隣のフラジェ・エシェゾー村を含む、8つのグラン・クリュはいずれも、世界最高峰のピノ・ノワールが生まれる、コート・ド・ニュイの赤ワインを代表する村です。
栽培区域は標高230~340mの斜面と一部集落のある平地に広がっています。
斜面は全体的に真東を向いていますが、村のほぼ中央から西から東に広がるコンクール背斜谷周辺では、北東向き(クロ・パラントゥー)、南東向き(オー・ブリュレ)などもあります。斜面は中腹では緩やかですが、南端部では比較的斜面が多きい場所もあります。
この村の中心には帯土壌は石灰岩が主体で、斜面上部は表面が薄く非常に小石や砂利が多くなります。
下部は石灰岩に泥灰岩層、平坦部では酸化鉄を多く含む粘土質で色も赤っぽく見える土壌です。他の村よりも粘土の含有が多く、リッチな味合いを生み出します。