2015年ヴィンテージ以降は熟成時に、75%程は“ジャー”と呼ばれる素焼きの甕を使用し、残りの25%は木樽で熟成しています。
粘土と褐色石灰が混ざりあう土壌が、このワインに繊細さとしなやかさを与え、モレ・サン・ドニで造られるワインの中で最も繊細な味わいに仕上がります。
※インポーター資料より。
ミシェル・マニャン / Michel Magnien
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2026年掲載生産者。ラベルに描かれた家族の絆。モレ・サン・ドニの老舗ドメーヌ。
ミッシェルは4代目として栽培、醸造に従事してきました。メゾン・ルイ・ラトゥールの畑の管理を任されていたこともあります。
1993年までは、父ベルナール・マニャンから受け継いだ畑のブドウをモレ・サン・ドニの協同組合に納めてきましたが、彼の息子であり、世界中でさまざまな経験を積んだフレデリックの説得により、全ての自社ブドウでのワイン造りをスタートさせました。また同時に、ワインの醸造をフレデリックに任せるようになります。
フレデリックのワイン造りによって、エレガントでフィネスのある長命なワインが造られるようになり、世界中のメディアから注目され、多くの称賛を得るようになりました。現在はフレデリックが5代目当主として活躍し、高品質なワイン造りを行っています。
ラベルにデザインされたロゴマークはミッシェルの妻ドミニク(太陽)、ミッシェル(地球)、フレデリック(月)を現わしています。栽培については2008年に有機栽培へと切り替え、2015年にはビオディナミ栽培の承認を取得しています。
完熟した状態でぶどうを詰み、畑とワイナリーの両方で選果を行います。
除梗し、まる1週間は発酵前低温浸漬を行い、ピジャージュをはじめると発酵もスタートします。
フランソワ・フレール社の新樽で熟成、特級畑で80%、1級畑では60%、村名ACで30%が新樽です。翌年の収穫前に1度だけ澱引きがおこなわれ、その後は古樽に移し替えることもあります。ビオディヴァン加盟生産者。
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【ビオディヴァン】
ビオディナミでワインを栽培するワイナリーの団体でヨーロッパを中心に9カ国224のワイン生産者からなるグループです。
完全にビオディナミ農法で栽培されている、もしくは3年後に完全転換することが約束している生産者のみが加盟できます。
近年、認証の有無に関わらず勝手に「自然派」と呼ばれるワインが多いのが現状。
ブドウ栽培に限定されたビオディナミ認証機関ですので、より信頼できるグループです。
ワイン選びにおける生産者情報としてご活用ください。
- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
モレ・サン・ドニ / Morey Saint Denis
個性豊かな村に挟まれた小さな村。グラン・クリュが3割を占めた隠れた銘醸地。
南北に広がるコート・ド・ニュイ地区のほぼ中心に位置する村です。
中世から評価が高かった村ですが、2つの有名な村に挟まれ、原産地呼称制度が出来る前は、その2つの村名でワインが販売されていました。修道院や領主が発展させた畑が多く、当時の名前のクリマも残っています。栽培区域の標高は250~350mでグラン・クリュは県道の西側、東向き斜面の中腹に位置します。
小さな村ですが、グラン・クリュの栽培面積の割合が多く、プルミエ・クリュ畑はひとつひとつが小さいのが特徴です。土壌はジュラ紀中期の石灰岩、粘土石灰岩が広がり、村の下方の斜面は、泥灰岩が多くなります。


