グラン・クリュに匹敵する1級畑
クロ・サン・ジャックは1936年の格付け改正時に残念ながらグラン・クリュ(特級畑)に昇格できませんでしたが、それに値するような素晴らしいワインだと評価されています。
この有名なプルミエ・クリュは5つの所有者のみに分けられ、5haのうちルイ・ジャド社は1haを所有しています。
深く美しいルビー色。
スパイスとフルーツの香りとともに、パワフルな骨格を持つ、調和の取れたワインです。
複雑な余韻も感じられます。
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ルイ・ジャド / Louis Jadot
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年1つ星生産者。誰もが知るブルゴーニュ屈指の大ネゴシアン。
1859年に由緒あるぶどう栽培家として歴史あるジャド家のルイ・アンリ・ドゥニ・ジャドによって創設されたルイ・ジャド社です。
1794年から所有している畑など多数あり、現在は約240haの自社畑を所有するブルゴーニュ有数の大ドメーヌ。
すぐれた品質ワインを提供するネゴシアン・エルブールとしてもっとも高い評価を受けています。ルイ・ジャド社のワイン造りは、真のテロワールをそれぞれのワインを通じて表現することであり、長い将来にわたってそのテロワールが維持されていくのが目的です。
約20年以上前から化学肥料や農薬の使用を排除するなどオーガニックな取り組みを強化しており、2019年にはHVE(環境価値重視認定)の最高レベル3を取得しています。醸造は天然酵母を使用し、最先端施設を備えたボーヌのラ・サブリエール醸造所をメインにコート・シャロネーズのジヴリにあるブルゴーニュ・ジェネリック専用の醸造施設など様々な地域に醸造所を配置し、品質向上に努めていいます。
自社畑の殆どがグラン・クリュかプルミエ・クリュであり、それらの所有形態にあわせ「ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャド」、「ドメーヌ・ルイ・ジャド」、「ドメーヌ・ガジェ」、「ドメーヌ・デュック・ド・マジェンタ」等に分かれてそれぞれのラベルに記載しています。
さらに、1996年にボージョレの名門「シャトー・デ・ジャック」、2008年に「ドメーヌ・フェレ」、2017年にボーヌの「プリュール・ブルネ」を取得し、さらに充実したブルゴーニュ・ワインを造っています。
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- Vintage 2014
2014年は、優良なワインの年
素晴らしい春の気候にて開花時期は順調でしたが、6月28日の大嵐でこの年も雹の被害を受けます。冷涼な夏でぶどうは健康でよい状態に戻り白ワインは優良なヴィンテージに、赤ワインもオウトウショウジョウバエが発生し被害を受けましたが、選果台で取り除きよりいいぶどうでワインが出来たヴィンテージになりました。
ジュヴレ・シャンベルタン / Gevery Chambertin
9つのグラン・クリュを擁する、力強い男性的なワインを生み出すブルゴーニュワインの王様
コート・ド・ニュイ地区で最大の面積を持ち、最も多く9つのグラン・クリュがある代表的な村です。
ニュイ地区でヴォーヌ・ロマネ村と人気を二分する村。芳醇で力強く男性的なワインとして有名です。集落の背後にある背斜谷を境に北部・扇状地・南部に分かれます。
北部にはクロ・サン・ジャックなど代表するプルミエ・クリュが多く、扇状地にはコミュナルが中心、南部には9つの全グラン・クリュが生産されています。
グラン・クリュは標高約260~300mの東向きの斜面に並んでいます。土壌は区画によって異なりますが、グラン・クリュは茶色い土壌に泥土や砂利質の蓄積物で斜面は粘土石灰質。プルミエ・クリュは茶色い石灰質、コミュナルは茶色のカルシウム質と石灰岩の土壌に斜面から崩れ落ちた蓄積物や平野部の赤い泥土に覆われた泥灰岩で、この小石が多い土壌はワインにエレガンスを与え、粘土と貝の化石を多く含む泥灰岩が、ワインにボディを与えてくれます。
ぶどうはピノ・ノワールのみ使用可能で、北に位置するブロション村の一部が含まれます。