垂直で感じるヴィンテージ違い
ニュイ・サン・ジョルジュのスペシャリストで、お手本とも言えるのがロベール・シュヴィヨンです。
プルミエ・クリュの“シェニョ”はニュイ・サン・ジョルジュの北部、標高250~280mに位置してます。
細やかな砂利が多く、花の香りと果実の豊かなアロマが楽しめるワインのヴィンテージ違いを是非お楽しみください。
2016年は、生産者個性が試されるヴィンテージ
記録的な暖冬からはじまった2016年も3月を過ぎると気温の低下、4月からは霜と雹の被害に悩まされました。
7月には例年並みの気温に戻りましたが、非常に難しい年となりました。
生産者の腕と畑が試されるヴィンテージです。
2017年は、ブルゴーニュの一人勝ち?素晴らしいヴィンテージ
気候の変動が多く、4月末のフランス全土の寒波によって、ほどんとの地域で被害が出ましたが、ブルゴーニュは免れました。
糖度と酸度、タンニンの全てにおいて申し分ないぶどうができ、収穫量が減っていたブルゴーニュに光が戻ってきた年です。
2018年は、暑く乾燥した夏、豊作なヴィンテージ
ここ数年の自然環境の変化で苦しんいましたが、2018年は冬の雨は多かったものの、乾燥した夏となり日照にも恵まれてぶどうは成熟し、甘味を感じるほどの果実味を持つボリュームの大きなワインが出来ています。
ドメーヌの歴史
先代のモーリス・ジョヴィヨンとの下でロベールが働きだした頃は、わずか3haの規模だったが、今では13hまで広がり、その父ロベールが2000年に引退し、現在は息子のドゥニとベルトランがまかされています。
ドゥニが主に栽培を、ベルトランが醸造を担当しておりニュイ・サン・ジョルジュのトップ生産者です。シュヴィヨンの特徴はやはり樹齢の高さです。
中には100年を超える古樹もあります。
この高い樹齢が自然に収量を抑え、シュヴィヨンワインの濃縮感の源になります。
その良さを最大限発揮できるように、畑をきちんと管理し、よりテロワールの個性が反映されるように努力を惜しみません。
ニュイ・サン・ジョルジュお手本とも言える最高のドメーヌです。
ニュイ・サン・ジョルジュ村
コート・ド・ニュイ最大の町で、大手メゾン本社も多く、ブルゴーニュ・ワインの経済的中心の地です。
南北5kmと細長く、中心部の背後にあるムザン谷を境にタイプが別れます。北側ニュイ・サン・ジョルジュ村は斜面が東かやや北を向いており、小石の多い石灰質土壌で斜面は険しく、ワインはエレガントに仕上がります。
南のプレモー・プリセ村は南東の斜面で、粘土石灰質土壌の混じった泥灰質が北部より多くなりタンニンの強いワインが生まれます。他の村と違い、集落のある扇状地部分に畑は無く町が密集しています。
生産量に対して2%ほど白ワインも南のプレモー・プリセ寄りで生産されています。