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ブルゴーニュぶどう品種アリゴテとは。

ブルゴーニュぶどう品種アリゴテとは

コラム | 2023年1月20日 | ワインソムリエ吉間

ブルゴーニュの白ワインぶどう品種と言えば“シャルドネ”ですが、他の白ワイン用ぶどう品種をご存知でしょうか。
シャルドネ以外で唯一ブルゴーニュの村でA.O.Cが認められているぶどう品種“アリゴテ”をご紹介したいと思います。

“ブルゴーニュ生まれの品種”

ブルゴーニュ以外で見かけることのない品種ですが、ブルゴーニュ原産で、2,3世紀にはすでに存在していた品種です。
アリゴテ種は、ピノ・ノワール種とグエ・ブラン種(美味しそうな名前では無いですが、、)の交配品種で出来たブルゴーニュ生まれの品種です。
実は、シャルドネ種やガメイ種、ミュスカデ種とも兄弟なんです。
グエ・ブランは実はすごい品種かもしれませんね。

ブーズロンの畑 ド・ヴィレーヌHPより

“アリゴテの味わいと今”

17世紀ごろから知られるようになりましたが、シャルドネ種よりも酸味が強く、味わいが弱いと言われた時代があり栽培が激減します。
第二次世界大戦後、多くの生産者が、元々あったアリゴテの畑をシャルドネに植え替えました。
近年、改めてアリゴテ種をメインにワインを造る生産者が増えています。
その立役者が、DRCの共同経営者のオベール・ド・ヴィレーヌ氏です。
アリゴテの魅力を引き出すためにコート・シャロネーズのブーズロンにて栽培を行います。
そのおかげで、1979年「ブルゴーニュ・アリゴテ・ブーズロン」がA.O.Cとして認定。
1998年に「ブーズロン」として昇格し、アリゴテ唯一の村名A.O.Cとして認定されました。

“アリゴテの適応力”

耐寒性があり寒い他の国と地域で栽培されており、スパークリング・ワインにも使われ、熟成すると驚くほど芳醇になるとも言われています。
また、ブルゴーニュのクレーム・ド・カシスで作るカクテル「キール」に使われる白ワインとしても有名です。
料理とはシンプルなサラダにも合いやすく、郷土料理のエスカルゴやジャンボンペルシェはもちろんですが、天ぷらにもさっぱりした酸味と香りがよく合いますよ。
おすすめは、春先の山菜などの天ぷらです。
また違ったブルゴーニュワインもお試し下さい。

ブルゴーニュ・アリゴテの一覧はこちら

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。