20,000円(税込)以上で全国送料無料&会員登録で今すぐ使える500ポイント進呈

アンドレ・ボノム / クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン2020を試飲。

アンドレ・ボノム / クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン2020試飲

コラム | 2024年6月21日 | ソムリエ吉間

ホテル時代から好んで使っていたドメーヌ。
4月のランチ会にて当主オレリアン・パルテ氏とお会いし、初めて飲んだクレマン・ド・ブルゴーニュが美味しく記憶に残りました。
その会では、2018年のヴィンテージのクレマンでしたが、現在は2020年ヴィンテージになっています。

早速、自ら購入し試飲しました!

クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン ヴィエイユ・ヴィーニュ2020年

もちろんブドウはシャルドネ100%。
マコン・ヴィラージュ内とこだわりのリュー・ディのブドウを使用したヴィンテージ・クレマン。
自社畑で、瓶詰めまで全て自社で行っています。
平均樹齢55年の古樹で、ドサージュ1.0g/L。
10ヶ月間を古樽40%とステンレスタンク60%で行います。
瓶熟は12~18ヶ月でBIO認証も取っています。
ラベルにはこだわりのブドウと自ら育てている蜂が描かれています。

1996年以降、生産を中止していましたが、2006年に限定復活。
2020年にはボトルも一新しましたが、A.O.Cのクレマンの規定がこだわりと合わないため、2022年産からクレマンではなく、Brut Chardonnay LesVins de Mousseux de Qualiteと なりさらに一新する予定とのことです。
近年、他の生産者も規定に合わず、クレマンからヴァン・ムスーに変更する造り手は多いと言ってました。

テイスティング

色合いは非常に濃い目のレモンイエローで、泡立ちも強く香りもしっかり上がってきます。
ドサージュが少なくドライですが、蜂蜜の様なほんのり甘い香りと心地よい苦味を感じる香りです。

味わいですが、色合いからも感じる、しっかりしたふくよかな味わい。
甘みと苦味が混じり合いボリューム感のあるしっかり泡です。

個人的な考えより。
生産者により異なりますが、シャンパーニュのブラン・ド・ブランとの違いは、シャンパーニュの方は、やはりミネラルをしっかり感じるので、ドライ→旨味→ドライ と続くイメージ。
(後ほど出てくるグラス②のカタチのイメージ。)
アンドレ・ボノムのクレマンは、熟したシャルドネを感じるので、ドライ→旨味→厚み を感じます。
アンドレ・ボノムの方は、個人的にはしっかり味わいが残るイメージでした。
(後ほど出てくるグラス③のカタチのイメージ。)
ですので、乾杯やアペリティフの泡と言うよりかは、料理と合わしたい!!
魚料理でも肉料理でもなんでも合わせるクレマンだと思いました。

グラスを変えて

また、今回はグラスを3種類にして味わいました。
よくある①フルートグラス、②ヴィンテージシャンパーニュで使う丸みのあるグラス、③万能なシドニオスのルニヴェルセルの3種類。
~ 香り ~
① → ストレートにドライさだけ感じる
② → ドライですが蜂蜜のような甘みも感じれる
③ → ①と②の間のイメージ
※②のグラスは真ん中に膨らみがあるので、ワインのふくよかさがしっかり出ている感じでした。

~ 味わい ~
① → スッと流れ込むので、香り同様にドライさが目立ち、ワインのポテンシャルを引き出せないまま終わってしまう。ちょっともったいないけど、スッキリ飲みたい時はいいかも。
② → 香りの甘みを感じるまま、ふくよかな味わいも愉しめる。
③ →口当たりはクレマン、アフターは白ワインの様な感じ。
※うまく表現できませんが、ドライ→旨味→厚み この最後をしっかり引き出せている。
マコンの生産者らしく、ブドウの厚みと旨味を感じれるグラスでした。
その日の気分で、グラスを変えるのもありですね!

今回のアンドレ・ボノムのクレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン2020年
今も十分愉しめますが、あと2~3年熟成させてから飲みたいと思いました。
非常にオレリアン・パルテ氏のこだわりが詰まった、私の中でNo.1のクレマン・ド・ブルゴーニュでした。

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。