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ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年4つ星生産者。香り高きワインを生むシャンボール・ミュジニーの名手「ジャック・フレデリック・ミュニエ」

ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年4つ星生産者。「ジャック・フレデリック・ミュニエ」

コラム | 2024年2月2日 | ソムリエ吉間

香り高きワインを生むシャンボール・ミュジニーの名手「ジャック・フレデリック・ミュニエ」
今回たった数本ですが、入荷出来たのでちょっとだけ紹介したいと思います。

ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年4つ星生産者。

2024年版グリーン本にてコート・ド・ニュイの4つ星生産者は、ドメーヌ・ルロワ、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、ドメーヌ・アルマン・ロソーとドメーヌ・ジャック・フレデリック・ミュニエの4生産者のみ。
シャンボール・ミュジニーの生産者はジャック・フレデリック・ミュニエのみです。

本拠地をシャンボール・ミュジニーに置く3つ星生産者もジョルジュ・ルーミエのみ。
やはりシャンボール・ミュジニーの2大生産者と言える、非常に評価が高く、そして入手困難になっている生産者のひとつです。

歴史は古いドメーヌ。

1889年から持つ至高クリマは、ミュジニー、ボンヌ・マール、シャンボール・ミュジニー1級レザムルーズ、ニュイ・サン・ジョルジュ1級クロ・ド・ラ・マレシャルなどなど。。
リキュールメーカーを経営していた曽祖父が購入していました。
しかし、父の代まではワイン造りに直接関与していませんでした。
これだけ至高の畑を持っていたにも関わらず、、
世界恐慌や世界大戦なども重なり、多くの畑をネゴシアンに貸していましたが、契約が切れたタイミングで、現当主フレデリック・ミュニエ氏がドメーヌを継ぎ、ワイン造りを始めます。

遅咲き?30歳から参画のフレデリック・ミュニエ氏

現当主フレデリック・ミュニエ氏がシャンボール・ミュジニーに帰ってきたのは30歳になった1985年でした。
それまでは、石油関連のエンジニアとして世界を飛び回り、パイロットとしても活躍していました。
全く違う生き方をしていたフレデリック氏が戻ってきたのは、やはり契約が切れて戻っくくる至高の畑があったからです。
ボーヌの醸造学校で基礎を学び、隣人であり3つ星生産者のジョルジュ・ルーミエのクリストフ・ルーミエ氏やヴォルネイのミシェル・ラファルジュに指導を仰いだそうです。

フレデリック氏のワイン

栽培は限りなくビオロジックで、自然に任せたワイン造り。
新樽率も比較的少なく、口当たり柔らかく、シルキーな喉越しのザ・シャンボール・ミュジニーです。

この傾向はニュイ・サン・ジョルジュのクロ・ド・ラ・マレシャルも同じです。
1902年購入した畑でしたが、1950年から2003年の収穫まで貸出先は、ジョゼフ・フェヴレ社でした。

昔のジョゼフ・フェヴレと言えば、長期熟成型のワイン造り。
私がワインに関わった20年ほど前のフェヴレは、果実味華やかと言うより硬くしっかりした味わいで、10年たってようやく飲めるワインでした。
2005年の当主変更や改革で、今のフェヴレは優しく、若いうちから楽しめるワインに変わっています。
飲むたびに、本当にいい意味で変わったなぁと思います。

ですので、フェヴレ時代のクロ・ド・ラ・マレシャルは長期熟成型。
今のフレデリック氏のクロ・ド・ラ・マレシャルは、本当に同じクリマかと言えるほどエレガントなワインが変わっています。
生産者が変わるだけで同じ畑のワインが違うワインになる。
ブルゴーニュならではの面白さですね!

なかなか割当が廻ってこない生産者ですが、
少しずつでも掲載出来るようにしていきたいと思います。

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。