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家族経営のお薦め白・赤ドメーヌをピックアップ。

家族経営のお薦め白・赤ドメーヌをピックアップ。

コラム | 2023年11月24日 | ソムリエ吉間

11月初旬、家族経営のワイナリーを専門に扱う日本屈指のワインインポーター“ジェロボーム株式会社”
20周年を迎えられ、多くの生産者が来日したイベントに参加してきました。

家族経営のワイナリーとの交流を深め相互における信頼関係を構築をヴィジョンに掲げるだけあって、 フランスをはじめ、イタリア・ドイツ・スペイン・レバノン・オーストラリア・ニュージーランド・アメリカと非常に多くの生産者が来日。
出店ワイナリーは48社、160アイテムを超える大イベントでした。
たくさん書きたいことはあるのですが、ブルゴーニュ専門店クリマだけに、ブルゴーニュの生産者3つに絞って書きたいと思います。

ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星、若きビオディナミ生産者

☆★ ティボ・リジェ・ベレール
来日されていたのは、当主ティボ・リジェ・ベレール氏。
ラ・ロマネの現当主ルイ・ミッシェル・リジェ・ベレール氏とはいとこ同士とのことでした。
なかなかお話は出来なかったのですが、以前仕入れたブルゴーニュ・ブラン レシャルム2019の酒石が多かったことを通訳してもらいながらお伺いできました。
ビオディナミにこだわり、自然に近い状態でワインを造るので、ヴィンテージによっては多くなりやすいとのことでした。
決して外から含まれたものではなく、ブドウが持つもの。身体に害は無いから大丈夫とも言われました。

写真はスタッフの方に酒石のことで聞いてもらっているところ。

ワインはフラグシップのニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・サン・ジョルジュも参考商品として試飲。
2009年からはじめたムーラン・ア・ヴァンは、今からの時期の煮込み料理や、豚肉を使ったトンポーローや味噌炒めなんかがいいかと感じました。
是非、試してみて下さい。

両家がブドウ栽培農家。1つになった家族経営のドメーヌ

☆★ トプノ・メルム
来日されていたのは、7代目当主ヴィルジニー・トプノ女史。
兄ロマン氏が栽培と醸造を担当。
来日された妹ヴェルジニーさんがマーケティングを行い運営しているそうです。
トプノが父方(サン・ロマン)、メルムが母方(モレ・サン・ドニ)の苗字からドメーヌ名になっています。

試飲したサン・ロマン ブランはいい酸味とオーク樽の香り。ほんのりハチミツのようなニュアンスが感じ取れました。
モレ・サン・ドニはシンプルに美味しかった!香りがよく、複雑でリッチな果実味と小粒の引き締まったタンニン。
銘醸地に挟まれ、いいとこ取りしたワインでした。
今は在庫が無いので、仕入れたいと思っています。

プルミエ・クリュも多数、歴史あるリュリーのドメーヌ。

☆★ イエーガー・ドゥフェ
来日されていたのは、当主エレーヌ・イエーガー・ドゥフェ女史。
夫のディディエ(シャブリのベルナール・デュフェの栽培責任者)と一緒に夫婦で運営しています。
一緒に来日されていたのは、フィリップ・デュフェ氏。若い方だったので息子さんかも?

リュリーは、コート・シャロネーズにあり、ブーズロンの隣にあります。
白・赤ともあり、クレマン・ド・ブルゴーニュの製造が有名ですが、プルミエ・クリュも多数あります。

軽く、飲みやすいワインのイメージですが、試飲したリュリー プルミエ・クリュ クロ・デュ・シャピートル ルージュ2021は 非常に濃縮した果実味とフレーバー、長い余韻が心地よかったです。
力強く、熟成後も味わいたいワインでした。
よく見るとモノポールで、新樽50%で15~18ヶ月樽熟成。納得でした!
是非、仕入れたいと思います。

時間の都合で、全部は味わえませんでしたが、 これだけの生産者が一同に集う会は、コロナもあり久々だったのではないでしょうか。
生産者を取りまとめたスタッフさんご苦労様です。

個性が求められる時代ですが、家族経営を続け伝統を守りながら進化し続けるドメーヌを感じれた貴重な体験でした。

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。