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ピュリニー・モンラッシェを代表するドメーヌ“ポール・ペルノ”をご紹介。

ピュリニー・モンラッシェを代表するドメーヌ“ポール・ペルノ”をご紹介。

コラム | 2024年2月9日 | ソムリエ吉間

2022年ヴィンテージが早くも入荷した「ポール・ペルノ」
価格高騰のなか、このヴィンテージのピュリニー・モンラッシェがこのお値段はありがたい!
180年近い歴史がありながら、本当に美味しいピュリニーを造り続けている生産者です。
生産量が少なく、日本では知名度があまりありませんが、今回お勧めドメーヌとしてご紹介したいと思います。

左から次男Michel Pernot氏 Paul Pernot氏 長男Paul Pernot Jr.氏

ドメーヌの歴史

1950年創業の3代続くドメーヌ。
ドメーヌ・ルフレーヴやドメーヌ・ド・モンティーユと並ぶピュリニーの造り手で三本の指に数えられる生産者です。
現在は、創業者の孫に当たるポール・ペルノ氏と、運営を任されている息子ポール・ペルノ・ジュニア氏(畑管理)とミシェル・ペルノ氏(セラーと輸入業務)が行っています。
今では、ポールの孫のアルヴィナ女史(ミシェルの娘)とフィリップ氏(ポール・ジュニアの息子)も参画しています。

ピュリニーに約16hの広大な畑を持ち、ドメーヌ・ルフレーヴやドメーヌ・ド・モンティーユと並ぶピュリニーの最大の所有者の一つであり、三本の指に数えられる生産者です。
区画の大部分はジョゼフ・ドルーアンなどのネゴシアンワインと契約をしています。
また、ムルソーやボーヌ、ヴォルネイ、ポマールやサントネイなど赤ワインも造っており、大部分はネゴシアンバルクとして売っています。
そんなポール・ペルノがネゴシアンに売っていない、極上のブドウで造るドメーヌワインは高評価なのにリーズナブル。
決して安くないピュリニー・モンラッシェですが、近年の高騰にも関わらず、この味わいで嬉しい価格です。

醸造

収穫は全て手作業で、発酵前に醸しは行われず、30℃で15日間に渡り発酵。
白は空気式圧搾機を用い穏やかにプレス、不純物を沈殿させた後、樽内発酵。赤は完全除梗、発酵後一回のみ穏やかにプレス。
赤白共に樽内で1年間熟成。新樽比率は村名格30%、1級畑40%、特級畑50%。白は清澄と軽い濾過、赤は軽い清澄が行われた後、瓶詰めされます。

昔は栽培方法に対して指摘や、ボリューム感がないなど言われていましたが、現在はリュット・レゾネ栽培方法で、除草剤や化学肥料不使用。
剪定は非常に細やか、剪定した若枝を粉砕して畑に撒き腐植質が送り込まれるなど、栽培面も大きく変わってきています。
収量を抑え、ブドウ質がさらに上がり、適度な新樽を使うことで、ボリューム感のあるワインも生まれています。

元々恵まれた畑を持ち、さらに自然な手法を心がけてテロワールとヴィンテージの持ち味を引き出すように、細やかな配慮と品質に対するこだわりを徹底。
ネゴシアンワインとして売るのはもったいないと感じたんでしょうかね。
3本に入ると言われるポール・ペルノのピュリニー・モンラッシェを是非、味わってみてください。

顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。