20,000円(税込)以上で全国送料無料&会員登録で今すぐ使える500ポイント進呈

蝋キャップ(ワックスキャップ)のワイン抜栓のポイント

蝋キャップ(ワックスキャップ)のワイン抜栓のポイント

コラム | 2024年3月29日 | ソムリエ吉間

前回のコルクの話から、今回はコルクの上に付いているキャップ
蝋キャップ(ワックスキャップ)抜栓のポイントなどを書きたいと思います。

蝋キャップ(ワックスキャップ)とは?

ワインのコルクの上には、瓶口を覆うキャップシールはアルミで作られているのが今は主流です。
ワインの酸化を防ぐのが主な役割ですが、より密閉度を上げるために蝋を使う生産者もいます。
近年、自然派と呼ばれる生産者が、よりナチュナルな素材を意識して蝋キャップを使用する生産者も増えいています。

蝋キャップの原料は蜜蝋です。
人の口に入っても影響がない自然素材で、ワイン以外にもウイスキーやブランデーの瓶口に溶かして使用しています。
最近では、ワインのイメージなどで、赤色だけでなく白や黄色など様々な色があります。
非常に歴史は長く、ワイン発祥の地ジョージアでも使っていたとも言われています。
また、ヨーロッパ貴族などは、紋章などを入れて蝋で手紙や封筒の刻印に使っていました。
あれ、ちょっとかっこいいですよね。

蝋キャップの抜栓方法とポイント

抜栓する方法は通常のコルクを抜くのと違いはありません。
蝋がついたコルクを真上からスクリューを指し、まっすぐあげて抜きます。
蝋が付いていても一緒に抜きます。これが一般的な方法です。

ポイントは、スクリューを入れる前に蝋キャップの周りをナイフで切ります。
ナイフを固定して、逆手でボトルを一周廻しながら切っていきます。
これをするだけで、コルクを引き上げた際に起こる、蝋キャップのひび割れや欠片が瓶口に残るのを防ぎます。
抜栓後も瓶口がキレイな為、ワインを注ぎやすく見た目もキレイですよ。
是非、蝋キャップ(ワックスキャップ)ワインを抜栓する際は、試してみてください。

【ポイント】ボトルの一番上の角部分の蝋をナイフで廻して剥がします。     こうすると瓶口がキレイに仕上がります。
蝋が付いたままのコルクの中心を狙ってしっかり入れ込みます。  【ポイント】ソムリエナイフがまっすぐ立つのが理想。
あとは通常通りスクリューを入れて抜きます。   【ポイント】まっすぐ上に引き上げる。
蝋、コルクのカスが入らないように、タオルで口の部分を拭きます。   抜栓後も蝋のカスを取らなくてよく、見た目もキレイです。
顔写真

シニアソムリエ 吉間 崇行

JSA認定シニアソムリエ
HRS認定1級レストランサービス技能士
HRSテーブルマナー認定講師(西洋)
元ホテル阪急インターナショナル スペシャリティレストラン 「マルメゾン」マネージャー
2016年に地元神戸にてレストラン エスピスをオープン。マネージャー兼ソムリエとして勤務。現在に至る。