ルーロ / Roulot
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年3つ星生産者。再びルーロ家に戻った、今や入手困難なムルソーのドメーヌ。
ドメーヌの歴史
ムルソーの造り手として名高いルーロ家は1830年から始まるドメーヌです。
第一次世界大戦時、ポール・ルーロ氏が畑を改植、その息子であるギィ・ルーロ氏が1950年から1960年代に畑の拡張を行いました。
彼の死後、この歴史あるブドウ畑とセラーはアメリカ人醸造技術者のTed Lemon氏により守られました。
1989年、ジャン・マルク・ルーロ氏の手にワイナリーが戻り、ルーロ家の手による経営が再開されました。
栽培と醸造
ブドウの皮が健全な場合、圧搾前に破砕。破砕することにより、ブドウ果汁が緑色をおび切れ味のよい酸が得られます。
抽出は緩やかに丁寧に行い、クリーンで決してでしゃばることのない果実味のジュースを絞り出します。
また、新樽は村名ワインで20%以下、1級で25~30%を使用。
彼は18ヶ月前後の長い熟成を好みます。
主にダミー社の大樽で1年間熟成させ、その後ステンレスタンクで7ヶ月ほど放置。
ワインは澱とともに寝かしているのでバトナージュ(澱攪)の必要がありません。
彼のシャルドネがこんなにも舌に滑らかにのり、「シルク」と表現できるほどに美しいのは、このステンレスタンクでの8ヶ月間でワインの質感に大きく変化が生み出されるからと考えられています。
老舗ムルソーの造り手と肩を並べる入手困難なドメーヌです。
2000年からビオロジック、2012年からビオディナミを実践しています。
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