モレ・サン・ドニ村とシャンボール・ミュジニー村の2つの銘醸地にまたがっており標高約250m~280mに位置する緩やかな斜面。
石灰岩と白い泥灰岩の下土に、粘土質とケイ酸質で軽い土壌。
若いうちは固く閉じきった状態の多い特級畑ミュジニーと対極に位置する、おおらかで力強く豊満なボディを持つ、男性的な印象のワインが造られています。
※インポーター資料より。
ルシアン・ル・モワンヌ / Lucien Le Moine
様々な銘醸地を手掛けるNo1と言われるネゴシアン。
1999年にサウマ氏と妻のロテム女史によって設立されたネゴシアンです。
コート・ドール全域に渡り、様々な銘醸畑で造られたワインを樽で購入し、熟成と瓶詰めを行っています。卓越した目利きによるワインが世界のベストレストランに使われる理由です。
この生産者を語る上で重要なのは熟成方法です。
通常熟成は1年ほどですが、ルシアン・ル・モワンヌは25ヶ月以上熟成を行います。マロラクティック発酵を行い熟成する樽のオークも、各区画などに合わせて調節するこだわりです。
酸化を避けるために澱引きを一切せず、亜硫酸を極力加えず、ワインから出た澱と炭酸ガスで酸化を防ぐ伝統的な手法です。長期熟成と手作業による瓶詰め、どのヴィンテージも100樽を超えない生産量です。
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- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
モレ・サン・ドニ / Morey Saint Denis
個性豊かな村に挟まれた小さな村。グラン・クリュが3割を占めた隠れた銘醸地。
南北に広がるコート・ド・ニュイ地区のほぼ中心に位置する村です。
中世から評価が高かった村ですが、2つの有名な村に挟まれ、原産地呼称制度が出来る前は、その2つの村名でワインが販売されていました。修道院や領主が発展させた畑が多く、当時の名前のクリマも残っています。栽培区域の標高は250~350mでグラン・クリュは県道の西側、東向き斜面の中腹に位置します。
小さな村ですが、グラン・クリュの栽培面積の割合が多く、プルミエ・クリュ畑はひとつひとつが小さいのが特徴です。土壌はジュラ紀中期の石灰岩、粘土石灰岩が広がり、村の下方の斜面は、泥灰岩が多くなります。


