フィリップ・コラン / Philippe Colin
父ミシェルから受け継いだコラン・ドレジェの後継ドメーヌ。
2003年ミシェル・コランが引退し、二人の息子であるフィリップとブリュノが独立します。
長男フィリップは父から新しい醸造施設も引き継ぎ、右腕のジェラルディーヌ・ゴデと共にぶどう栽培とワイン醸造を行っています。シャサーニュ・モンラッシェを中心に9haほどですが、1級畑も数多く0.1haのみ所有するドゥモワゼルは年にわずか2樽しか出来ない幻のワインも造っています。
白ワインは、ステンレスタンクでアルコール発酵させ、途中でオーク樽に移します。
熟成期間は12~15ヶ月。
228Lのブルゴーニュ樽のみではなく、400~500Lの中樽も使い、樽香の効いたパワフルよりもエレガントスタイルです。赤ワインもシャサーニュの造り手らしく生産しており、しっかりした骨格と柔らかな果実味が特徴です。
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- Vintage 2019
2019年、9のつく年はグレートヴィンテージ?低温と高温な1年
温暖な冬で生育が早くなると思われたが、大雨や6月の気温の低下で開花と結実が遅れます。夏は暑く9月の水不足にも見舞われ、前年より収穫は減少しますが、綺麗で豊かな酸と、ピュアなアロマが特徴になる9のつく年ならではの質の良いビンテージになりました。
ピュリニー・モンラッシェ / Puligny Montracet
今や世界的な白ワインの銘醸地に数えられる村
今や世界的な白ワインの銘醸地に数えられる村ですが、歴史を振り返れば赤ワインを造っていた産地であり現在の評価が確立するのも19世紀になってからです。
栽培地域は南北に約1.5kmと狭いのに対し、標高が230~380mと高低差があります。南北に伸びるラッシュ山、東向き斜面の南側4分の1がグラン・クリュ、北側4分の3がプルミエ・クリュの畑があります。モンラッシェとバタール・モンラッシェは隣のシャサーニュ・モンラッシェ村にも広がっています。土壌は粘土質と泥質の表土は、上部では石灰質が強くなり、下部では粘土質が強くなります。レジョナルは斜面下の東側で平地がほとんどで砂利が多い土壌です。
地下水層が近いため、地下深いカーヴが無かったため、ワインを貯蔵出来ず、ドメーヌ元詰めが一般化するのが他の地域より遅かったのも特徴です。現在は白ワインが99%で若干の赤ワインもあります。