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ラ・プスドール / La Pouse d'Or
ビジネスの成功からワインへ。新時代の最先端を纏う生産者。
1997年から新時代スタートさせた造り手。
かつてロマネ・コンティのオーナーが所有していた畑の一部が、ラ・プス・ドールの畑です。1964年に投資家たちにより再構築され、その時の醸造長が半分の株式を取得しますが、1997年に急死し、売り出されたドメーヌを買い取ったのが、現オーナーのパトリック・ランダンジェ氏です。
ビジネスで成功を収めているパトリック・ランダンジェ氏はワイン造りに資金を投じて行きます。
醸造施設や発酵用の木桶、他の施設も一新し、1999年に完成した醸造施設は6層構造になっており、収穫から瓶詰めまで、ポンプを一切使わず重力でぶどう果汁とワインが流れる仕組みを造っています。
ぶどう畑も投資を続け、コルトンから、シャンボール・ミュジニーの村名からプルミエ・クリュ、特級ボンヌ・マールまで揃えます。
ビオロジック農法から2014年にビオディナミへの転換がスタートしています。赤ワインは木桶とステンレスタンクを併用い、7日間の低温マセレーションの後、1日2回のピジャージュをしながら長いキュヴェゾンを行います。
樽熟成はグラン・クリュで40%前後、プルミエ・クリュで30%弱、全部で15ヶ月間の熟成です。白ワインは圧搾後、丸一日のデブルバージュを行い、樽発酵、樽熟成、350リットルの中樽を用いて行います。
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新樽比率は50%。
2018年から息子パトリック・ランダンジェが当主なり、最高の畑と醸造施設でさらなる飛躍が期待されるドメーヌです。
- Vintage 2016
2016年は、生産者個性が試されるヴィンテージ
記録的な暖冬からはじまった2016年も3月を過ぎると気温の低下。4月からの霜と雹の被害。7月には例年並みの気温に戻るが非常に難しい年になりました。生産者の腕と畑が試されるヴィンテージです。
ポマール / Pommard
肉付きのよさとしっかりしたタンニンを持つワインが産出される赤ワインのみの生産地。
フランスで最も早くアペラシオンを獲得した村のひとつで、ブルゴーニュの典型的な生産村の形であり、集落を扇状地に集めて、ぶどう栽培に向いた土壌をなるべく畑に当てるようにしている正方形の町並みです。
栽培区間は標高245~375mで、上部に行くにしたがって、非常に斜面が険しくなっています。斜面中腹にプルミエ・クリュ、上部と下部がコミュナルです。クリマの大部分は、母岩が泥灰石灰岩で表面は粘土石灰岩で、表土は粘土灰土壌。ボーヌ側の斜面には最もなめらかでエレガントな畑(レ・グラン・ゼプン)があります。
南向きの斜面にはより果実味、肉付きがよいしっかりしたタンニンで男性的な味わいの産地です。