ドニ・バシュレ / Denis Bachelet
樹齢80年以上のぶどうで造られるジュヴレ・シャンベルタンの生産者。
元々は祖父母の所有だったドメーヌで、ベルギーで生まれたドニが遊びに来ていた頃に、ぶどう畑に興味を持ち、18歳の時からワイン造りを続けています。
樹齢が高いのがこのドメーヌの特徴で、村名ジュヴレ・シャンベルタンで平均80年、1級以上は90年以上の畑もあるほどです。
所有するぶどう畑は4ha余りですが、丁寧に洗練されたワインを造っています。白ワインの醸造は、畑から収穫された葡萄はベルトコンベアでプレス機に入れられます。
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プレスされたジュースはステンレスタンクで一晩、清澄のために静置されます。
翌日に清澄されたジュースは重力によって地下の樽へ流れていき、伝統的なバリックではなく300Lとドゥミ・ミュイと呼ばれる600Lの樽を使用します。
- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
ジュヴレ・シャンベルタン / Gevery Chambertin
9つのグラン・クリュを擁する、力強い男性的なワインを生み出すブルゴーニュワインの王様
コート・ド・ニュイ地区で最大の面積を持ち、最も多く9つのグラン・クリュがある代表的な村です。
ニュイ地区でヴォーヌ・ロマネ村と人気を二分する村。芳醇で力強く男性的なワインとして有名です。集落の背後にある背斜谷を境に北部・扇状地・南部に分かれます。
北部にはクロ・サン・ジャックなど代表するプルミエ・クリュが多く、扇状地にはコミュナルが中心、南部には9つの全グラン・クリュが生産されています。
グラン・クリュは標高約260~300mの東向きの斜面に並んでいます。土壌は区画によって異なりますが、グラン・クリュは茶色い土壌に泥土や砂利質の蓄積物で斜面は粘土石灰質。プルミエ・クリュは茶色い石灰質、コミュナルは茶色のカルシウム質と石灰岩の土壌に斜面から崩れ落ちた蓄積物や平野部の赤い泥土に覆われた泥灰岩で、この小石が多い土壌はワインにエレガンスを与え、粘土と貝の化石を多く含む泥灰岩が、ワインにボディを与えてくれます。
ぶどうはピノ・ノワールのみ使用可能で、北に位置するブロション村の一部が含まれます。