村のボーヌ寄りに位置する1級畑の中で、一際優れているのがエプノ。
反対側の丘に君臨するリュジアンと比較して、タンニンは細やかでフェミニンなスタイルです。
土壌にはやはりクラス・ド・フェール(酸化した鉄分を多く含んだ小石)が見られますが、
リュジアンはパワフルすぎるという方にお薦めのクリマ。
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ミシェル・ゴヌー / Michel Gaunoux
長熟のポマールといえばミシェル・ゴヌー。
ポマールに特化した生産者で、5つの1級畑と他のワインもポマールの村内に畑を持ちます。
古典的なワイン造りを続けており、ワインもやはり若いうちは固く、長期熟成タイプですが、ドメーヌのカーヴには、その熟成したバックヴィンテージが保管されています。
飲み頃のゴヌーのポマールは古き良きブルゴーニュ・ワインが蘇ります。古典的なワイン造りを続けており、完全除梗、木桶で発酵、高い新樽率で18~24ヶ月の樽熟成を行います。
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- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
ポマール / Pommard
肉付きのよさとしっかりしたタンニンを持つワインが産出される赤ワインのみの生産地。
フランスで最も早くアペラシオンを獲得した村のひとつで、ブルゴーニュの典型的な生産村の形であり、集落を扇状地に集めて、ぶどう栽培に向いた土壌をなるべく畑に当てるようにしている正方形の町並みです。
栽培区間は標高245~375mで、上部に行くにしたがって、非常に斜面が険しくなっています。斜面中腹にプルミエ・クリュ、上部と下部がコミュナルです。クリマの大部分は、母岩が泥灰石灰岩で表面は粘土石灰岩で、表土は粘土灰土壌。ボーヌ側の斜面には最もなめらかでエレガントな畑(レ・グラン・ゼプン)があります。
南向きの斜面にはより果実味、肉付きがよいしっかりしたタンニンで男性的な味わいの産地です。