このメルキュレイの畑は、南南東向きの斜面にあり、鉄分を含んだ赤土の土壌。
樹齢が80年に及ぶ樹もあるが、優れたクローンではないため、ニュイ・サン・ジョルジュで圃場選抜した苗木に植え替え中という。
力強く、複雑で、グラン・ヴァンの域に達したメルキュレ。
気品のある香りで口に含むと驚くほど柔らかく絹のよう。
タンニンは存在感があり余韻は長く、パワフルな印象を与える。偉大な長熟ワイン。
※インポーター資料より。
ド・ヴィレーヌ / de Villaine
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年1つ星生産者。アリゴテの可能性を見出し世に知らしめた、DRC共同経営者が営む個人ドメーヌ。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)の共同経営者であるオベール・ド・ヴィレーヌ氏が、妻のパメラ女史と共にコート・シャロネーズにて展開するドメーヌです。
今ではアリゴテの産地として知られているコート・シャロネーズ地区にあるブーズロン村。
シャルドネよりも格下にとらえられがちのアリゴテでしたが、1998年にはアリゴテを唯一の品種として認めるAOCブーズロンが誕生しました。
その立役者となったのが誰であろう、このオベール・ド・ヴィレーヌ氏です。ヴィレーヌ氏はブーズロンのテロワールとアリゴテの相性を確信し、素晴らしいアリゴテワインを手掛け始めたことでアリゴテが高く評価され世界で認められるようにまでになりました。
アリゴテを手掛ける他の生産者の追随を許さないといっても過言ではないほど、非常に高貴で見事なアリゴテを生み出しています。
ドメーヌは標高270~350mの斜面に合計21haの畑をもち、そのうち9haがブーズロンのアリゴテです。
このアリゴテはアリゴテ・ドレと呼ばれるクローンであり、コート・ドールで一般的なアリゴテ・ヴェールと異なり糖度が高く、香りも華やかとされます。ドメーヌでは86年からビオロジック栽培を実践し、現在は一部の畑でビオディナミ農法も実践。
97年にカリテ・フランスの認証を取得しています。ほかにコート・シャロネーズの赤と白、メルキュレとリュリー、さらにサントネイにも畑を持ち、醸造法はじつに伝統的。
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アリゴテは大樽で発酵、熟成。
その他のシャルドネから造られる白ワインも大樽と小樽を併用して醸造し、新樽は一切使いません。
赤ワインは木桶で発酵ののち小樽で熟成させるが、やはり新樽率はゼロです。
約20年に渡り現当主のオーベル・ド・ヴィレーヌの甥であるピエール・ド・ブノワ氏が先日来阪しました。
宇宙飛行士になりたかったブノワ氏。
考えは壮大で、ブーズロンへの思いは強く、その普及に尽力し、ACブーズロン生産者組合の組合長も務めます。
- Vintage 2018
2018年は、暑く乾燥した夏、豊作なヴィンテージ
ここ数年の自然環境の変化で苦しんいましたが、2018年は冬の雨は多かったものの、乾燥した夏で、日照にも恵まれ、ぶどうは成熟し、甘味を感じるほど果実味とボリュームの大きなワインが出来ています。
メルキュレ / Merucurey
コート・シャロネーズ最大の面積、主に赤ワインを生産するアペラシオン。
名前は貿易と商業を司る神(メルクリウス、英語名マーキュリー)を祀ったローマ時代の寺院に由来します。
コート・シャロネーズの代わりにメルキュレ地区と言われていた時代もあり、この地区の中ではメルキュレの赤ワインは評価の高いワインが数多くあります。
コート・シャロネーズ最大の面積があり、主に赤ワインを生産し、白・赤のプルミエ・クリュが存在します。