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フィリップ・コラン / Philippe Colin
父ミシェルから受け継いだコラン・ドレジェの後継ドメーヌ。
2003年ミシェル・コランが引退し、二人の息子であるフィリップとブリュノが独立します。
長男フィリップは父から新しい醸造施設も引き継ぎ、右腕のジェラルディーヌ・ゴデと共にぶどう栽培とワイン醸造を行っています。シャサーニュ・モンラッシェを中心に9haほどですが、1級畑も数多く0.1haのみ所有するドゥモワゼルは年にわずか2樽しか出来ない幻のワインも造っています。
白ワインは、ステンレスタンクでアルコール発酵させ、途中でオーク樽に移します。
熟成期間は12~15ヶ月。
228Lのブルゴーニュ樽のみではなく、400~500Lの中樽も使い、樽香の効いたパワフルよりもエレガントスタイルです。赤ワインもシャサーニュの造り手らしく生産しており、しっかりした骨格と柔らかな果実味が特徴です。
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- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
サン・トーバン / Saint Aubin
銘醸地に挟まれた、隠れた名産地。
ラッシェ山とシャサーニュ・モンラッシェ村の集落から国道を山間に進んで行き、左手90度カーブするとサン・トーバンの集落が見えてきます。シャサーニュ・モンラッシェ村からひと山越えた裏手にあるイメージです。
クリマは主にラッシェ山の斜面、国道の左側斜面にあり、グラン・クリュのモンラッシェの延長にあり、ガメイ集落まで南東から南西向きにあります。サン・トーバン集落の先にある東から南東向きにある右岸がもう一つのクリマで標高は高いところで450mにもなります。左岸は石灰岩と泥灰岩の層が重なり、右岸は泥灰石灰岩を母岩として表面に粘土質と泥土質が混じっています。
白ワインの生産地に近いが、赤ワインも生産しておりタンニンの引き締まったエレガントなワインを産出します。