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シルヴァン・モレ / Sylvain Morey
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年掲載生産者。南仏とブルゴーニュ、2つの顔を持つジャン・マルク・モレの息子。
シャサーニュ・モンラッシェの銘醸家ジャン・マルク・モレの息子シルヴァン・モレが独立したドメーヌです。
2014年にジャン・マルク・モレの所有畑が生前贈与の形で妹のカトリーヌとシルヴァンに分けられています。シルヴァンは、2002年に自身が惚れ込んだ南仏のリュベロンに、ドメーヌ・ラ・バスティード・デュ・クローを立ち上げていました。
それに加え、贈与されたシャサーニュ・モンラッシェでもワインの醸造を開始。
南仏のリュベロンとシャサーニュ・モンラッシェは車で4時間の距離。
その為シルヴァンは2週間ごとにシャサーニュに戻っては、畑仕事やセラーでの作業に勤しんでいるのです。73年生まれのシルヴァンには、同世代にブリュノ・コランやファブリス・アミオ、トマ・モレなどの有名どころが多数います。
彼らは交友が盛んだけにこれからどのようなドメーヌに育つのか将来が楽しみな造り手です。シルヴァンは、父ジャン・マルクの造りからは少しアレンジしています。
白ワインは収穫のタイミングや、350Lの中樽で醸造し、新樽率は20~25%です。
15ヶ月間の樽熟成後にアッサンブラージュし、さらに2ヶ月間タンクで寝かせています。赤ワインは、100%除梗は父と同じですが、ピジャージュの回数を大幅に減らして、ルモンタージュを頻繁に行うようにしています。
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新樽率は白と同じです。
- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
サン・トーバン / Saint Aubin
銘醸地に挟まれた、隠れた名産地。
ラッシェ山とシャサーニュ・モンラッシェ村の集落から国道を山間に進んで行き、左手90度カーブするとサン・トーバンの集落が見えてきます。シャサーニュ・モンラッシェ村からひと山越えた裏手にあるイメージです。
クリマは主にラッシェ山の斜面、国道の左側斜面にあり、グラン・クリュのモンラッシェの延長にあり、ガメイ集落まで南東から南西向きにあります。サン・トーバン集落の先にある東から南東向きにある右岸がもう一つのクリマで標高は高いところで450mにもなります。左岸は石灰岩と泥灰岩の層が重なり、右岸は泥灰石灰岩を母岩として表面に粘土質と泥土質が混じっています。
白ワインの生産地に近いが、赤ワインも生産しておりタンニンの引き締まったエレガントなワインを産出します。