ドメーヌのフラグシップ畑
1935年に祖父エミーユ・ミシュロにより植樹され区画です。
古樹のため、収量は非常に少なく、小粒で濃縮した果実が出来ます。
スパイスの香りと繊密かつシルキーな余韻を持つワインです。
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ヴァンサン・レディ / Vincent Ledy
ニュイ・サン・ジョルジュの地でゼロからスタートした、センスが光るナチュラル志向の若き生産者。
2007年にニュイ・サン・ジョルジュを拠点に設立したドメーヌ。
家系より相続した、レ・ポン・サン・ジョルジュ以外は、少しずつ畑を買い足していきます。
知名度や格付けをもつ著名なアペラシオンにはこだわらず、樹齢や土地の向きなど畑の持つポテンシャルを大事に選定しています。
ワイン専門誌「ベタンヌ・デソーヴ」2019年度版では、年間最優秀発見生産者に選ばれるなど、年々フランス国内での人気が高まっています。
日本ではまだ認知度は高くないですが、将来が楽しみな生産者です。平均樹齢40年以上の畑では2013年より有機栽培を実施し、自然と収量を制限することに注力しています。
2021年には認証を取得し、伝統手法を大切にしながらも‘’自然‘’を基本とし、テロワールを最大限に引き出しています。
使用する樽はすべて古樽で、同じニュイ・サン・ジョルジュのスター生産者のドメーヌ・レシュノーで修行を積んでいた縁から、レシュノーで数年使用した樽を譲り受けています。
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滓引きは行わずシュール・リー熟成、清澄やろ過も行わずSO2も極力抑えた状態で瓶詰めするなど、テロワールとヴィンテージの特徴を反映させたピュアなワイン造りを行っています。
- Vintage 2019
2019年、9のつく年はグレートヴィンテージ?低温と高温な1年
温暖な冬で生育が早くなると思われたが、大雨や6月の気温の低下で開花と結実が遅れます。夏は暑く9月の水不足にも見舞われ、前年より収穫は減少しますが、綺麗で豊かな酸と、ピュアなアロマが特徴になる9のつく年ならではの質の良いビンテージになりました。
ニュイ・サン・ジョルジュ / Nuits Saint Georges
コート・ド・ニュイ地区の最大の街.
コート・ド・ニュイ最大の街で、大手メゾン本社も多く、ブルゴーニュ・ワインの経済的中心の地です。
南北5kmと細長く、中心部の背後にあるムザン谷を境にタイプが別れます。
北側ニュイ・サン・ジョルジュ村は斜面が東かやや北を向いており、小石の多い石灰質土壌で斜面は険しく、ワインはエレガントに仕上がります。
南のプレモー・プリセ村は南東の斜面で、粘土石灰質土壌の混じった泥灰質が北部より多くなりタンニンの強いワインが生まれます。
他の村と違い、集落のある扇状地部分に畑は無く町が密集しています。生産量に対して2%ほど白ワインも南のプレモー・プリセ寄りで生産されています