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セラファン / Serafin
クラシックでピュア。2代目から引継いだ女性当主。
創業者シュタニラウス・セラファンが戦後、シャルム・シャンベルタンの畑を購入したことに始まります。
それまでは木工職人でしたが、これを機に栽培農家へ転身します。
畑を拡大したのは2代目クリスチャンで、現在5.3haにもなりました。2012年に完全引退したクリスチャンに変わって、3代目は娘のカリンヌとその従姉妹で同じ年のフレデリック・グーレイの共同運営です。
カリンヌが2006年から販売と管理を行い、フレデリックが1999年から働き、2003年から栽培・醸造を担当しています。
2代目から引継いだクラシックながらピュアで長熟なタイプのワインを造っています。畑はビオロジックに近い作業ですが認証は取っていません。
100%除梗は以前と変わらず、発酵は収穫の最後の日以降にスタート、収穫したぶどうは発酵しないように低温管理の徹底をします。
約1週間の収穫を終えると発酵作業に移ります。
キュヴェゾンは約17日間。
収穫を待っている1週間とその後の発酵日数の10日間です。ピジャージュは発酵初期に2回と、後半にピジャージュとルモンタージュをそれぞれ1回ずつ合わせて行います。
月の流れにあわせた工程をとっていますが、ビオやビオディナミの認証は畑作業とあわせて取るつもりはないとの事です。ドメーヌのスタイルは、瓶熟によってタンニンが丸くなり、香りと味わいが開くワイン。
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時間をかけて飲みたい生産者です。
- Vintage 2011
2011年、白と赤で別れたヴィンテージ
厳しい冬でしたが、春には心地よい気候になり非常に早い5月10日の開花となります。例年より涼しいく雨の多い年になりますが、白ワインは順調にふくよかな味わいと適度な酸味がバランス良く、赤ワインはよく熟しながら糖度が低かった為、上質で新鮮味のある赤ワインが出来ています。
ジュヴレ・シャンベルタン / Gevery Chambertin
9つのグラン・クリュを擁する、力強い男性的なワインを生み出すブルゴーニュワインの王様
コート・ド・ニュイ地区で最大の面積を持ち、最も多く9つのグラン・クリュがある代表的な村です。
ニュイ地区でヴォーヌ・ロマネ村と人気を二分する村。芳醇で力強く男性的なワインとして有名です。集落の背後にある背斜谷を境に北部・扇状地・南部に分かれます。
北部にはクロ・サン・ジャックなど代表するプルミエ・クリュが多く、扇状地にはコミュナルが中心、南部には9つの全グラン・クリュが生産されています。
グラン・クリュは標高約260~300mの東向きの斜面に並んでいます。土壌は区画によって異なりますが、グラン・クリュは茶色い土壌に泥土や砂利質の蓄積物で斜面は粘土石灰質。プルミエ・クリュは茶色い石灰質、コミュナルは茶色のカルシウム質と石灰岩の土壌に斜面から崩れ落ちた蓄積物や平野部の赤い泥土に覆われた泥灰岩で、この小石が多い土壌はワインにエレガンスを与え、粘土と貝の化石を多く含む泥灰岩が、ワインにボディを与えてくれます。
ぶどうはピノ・ノワールのみ使用可能で、北に位置するブロション村の一部が含まれます。