-
マルク・モレ / Marc Morey
シャサーニュ・モンラッシェを代表する名門ドメーヌ。
第一次大戦後の1920年、2haの畑から起ち上げたドメーヌ・モレ・エ・フィスが始まりです。
1972年にセラーを改築と畑を拡張し、1977年に娘婿ベルナールがドメーヌに加わり、ドメーヌ名もマルク・モレ・エ・フィスに変わります。
現在は、4代目となる娘のサビーヌ・モラーヌが当主。
新樽率を低く抑え、ブドウ本来のピュアネスを引き出すワインを造っています。科学肥料は未使用。
共同で造る有機肥料を使っています。
白ワインは空圧式プレス機で圧搾後、フレッシュ感を残すためタンク50%と、樽50%の割合で発酵。
生産者ページはこちら
バトナージュは発酵途中から、MLF終了まで継続して行います。
新樽率は25~30%、使用樽は4年周期で使い廻します。
強い樽香は好まないので、焼きはミディアム、アリエ産を多用しています。
発酵終了後は澱引きせず、熟成樽にて約10ヶ月間、次のヴィテージ収穫直前に瓶詰めを行います。
- Vintage 2021
2021年は、自然の猛威に苦しんだ中の光あるヴィンテージ
ブルゴーニュ地方のぶどうへの病気等は想像以上に厳しい現実になりました。
暖冬で芽が出始め、4月前半の霜の被害、6月にあった大きな雹の嵐、夏の雨が多くミルデューが広がってしまい、9月の時点でこれほどぶどうの実がなっていないのは初めてとも言われ、ここ44年来の低収穫量になりました。ただ、この状況化で生き抜いたぶどうの品質はアロマ・糖度は申し分なく低収量ですが、最高のヴィンテージになるとの期待があります。
ピュリニー・モンラッシェ / Puligny Montracet
今や世界的な白ワインの銘醸地に数えられる村
今や世界的な白ワインの銘醸地に数えられる村ですが、歴史を振り返れば赤ワインを造っていた産地であり現在の評価が確立するのも19世紀になってからです。
栽培地域は南北に約1.5kmと狭いのに対し、標高が230~380mと高低差があります。南北に伸びるラッシュ山、東向き斜面の南側4分の1がグラン・クリュ、北側4分の3がプルミエ・クリュの畑があります。モンラッシェとバタール・モンラッシェは隣のシャサーニュ・モンラッシェ村にも広がっています。土壌は粘土質と泥質の表土は、上部では石灰質が強くなり、下部では粘土質が強くなります。レジョナルは斜面下の東側で平地がほとんどで砂利が多い土壌です。
地下水層が近いため、地下深いカーヴが無かったため、ワインを貯蔵出来ず、ドメーヌ元詰めが一般化するのが他の地域より遅かったのも特徴です。現在は白ワインが99%で若干の赤ワインもあります。