ミュニュレ・ジブールのクロ・ヴージョはシャトーの真下。
小石が多く、粘土の少ない区画である。
ドメーヌでは「リュショット・シャンベルタンの強さとフィネス、エシェゾーのエレガンスの折衷」という。
ストラクチャーが感じられる一方、タンニンはキメ細かくしなやか。
長期熟成のポテンシャルは高い。
平均年産:1500本
平均樹齢:55年
所有面積:0.3424ha
※インポーター資料より。
ジョルジュ・ミュニュレ・ジブール / Georges Mugnerret Gibourg
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年2つ星生産者。父から引き継いだ畑を娘2人が再出発させたドメーヌ。
ミュニュレ・ジブールとジュルジュ・ミュニュレがひとつにまとまり、2009年ヴィンテージからジョルジュ・ミュニュレ・ジブールとして再出発しました。
1988年、父ジョルジュ・ミュニュレの没後、ディジョンで薬剤師をしていた娘マリー・クリスティーヌがドメーヌに戻り、そして大学で醸造学を学んでいたマリー・アンドレも加わって1992年から姉妹で経営しています。
現在はマりー・クリスティーヌが主に栽培を担当し、マリー・アンドレが主に醸造を担当しています。
ぶどうは収穫後、選果台で厳しく選別されて、100%除梗。4~5日の低温マセレーションの後、アルコール発酵します。
必要以上の抽出は望まないのが姉妹のポリシーで、14~20日のキュヴェゾンの後、樽詰めします。
新樽比率は村名で30%、プルミエ・クリュで40~45%、グラン・クリュで70%、樽熟成期間は18ヶ月。姉妹で造るワインは非常にエレガントなワインで、香りから楽しみたいワインです。
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- Vintage 2022
2022年は、生産者に笑顔が戻ったヴィンテージ。
2022年も4月3日から数日発生した霜の被害は出たものの、前年や2016年のような壊滅的な被害は免れたようです。
全体的にも霜と病害で収穫量が激減した2021年よりは好転しました。
5月末に開花が始まり、平均気温が過去の月平均を3℃上回り天候が良好、日本と同じで、6月の猛烈な暑さで干ばつの恐れが懸念されています。
暑い夏は病害の発生はなく、8月中旬の雨がブドウの樹に潤いを耐えて、偉大な1959年に匹敵するとも言われています。
数年、量の少ない年が続いたこともあり、2022年は生産者みなに笑顔が戻った年に。
ヴージョ / Vouget
現代ブルゴーニュ・ワインの基礎を築いたシトー修道院の本拠地でもあり、歴史を感じるアペラシオン。
グラン・クリュの“クロ・ド・ヴージョ”50.96haあり、コミュナルとプルミエ・クリュ合わせても15ha程度で、村の大半をグラン・クリュが占めています。
グラン・クリュは東向きのなだらかな斜面ですが、中央部が盛り上がっています。
土壌はクリマ上部が表土が薄い砂利質、中部が小石が多き褐色石灰質と粘土質、下部が粘土質と細かい泥灰質です。