争奪戦のワイン
ミュジニーの合計面積が10.7haのうち、モノポールのプティ・ミュジニーを含む7.2haを同家が所有。
年産わずか3.5万本。
毎年、世界中の愛好家による争奪戦が繰り広げられるワイン。
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コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ / Comte Georges de Vogue
ミュジニーの7割を所有、シャンボール・ミュジニーで最も敬意を集める造り手。
ドメーヌの歴史は1450年までさかのぼり、ドメーヌの現代史と現行ラベルは1925年に家督を継いだジョルジュ・ド・ヴォギュエ伯爵に始まります。
1987年伯爵の逝去後は、一人娘のエリザベート・ド・ラドゥセット男爵夫人が18代目を務めています。ドメーヌの評価は1970年代低迷したこともあったが、1987年に当主交替の際にスタッフを一新し、かつての栄光を取り戻しました。
エリック・ブルギニヨン氏(葡萄栽培)、フランソワ・ミエ(醸造所)、ジャン=リュック=ペパン(販売・マーケティング)の三頭政治。
栽培はほとんど有機栽培、除草剤は2000年より全面廃止、醸造はその年の作柄にあわせた技法を用いながら行ないます。
醗酵前の低温浸漬を好むのは、グリセロールの品質が向上するからだそうです。その後の醗酵温度は決して32~33℃を超えずに行い、新樽率も少なく、ACシャンボールで15%、特級で35%ですが、少し多めにすることもあるそうです。
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- Vintage 2018
2018年は、暑く乾燥した夏、豊作なヴィンテージ
ここ数年の自然環境の変化で苦しんいましたが、2018年は冬の雨は多かったものの、乾燥した夏で、日照にも恵まれ、ぶどうは成熟し、甘味を感じるほど果実味とボリュームの大きなワインが出来ています。
シャンボール・ミュジニー / Chambolle Musigny
コート・ド・ニュイで最も繊細でエレガントな赤ワインの産地。
人口わずか300人あまりの小さな集落の背後に石灰岩が剥き出しになった白く切り立った背斜谷が目立ち、北は男性的、南は女性的など、同じ村の中でワインの味わいにしっかり違いが出る地域でもあります。
栽培地域の標高は250~350m、南北の両端にグラン・クリュが広がるエリアで、プルミエ・クリュは2つのグラン・クリュに挟まえた斜面の中央部、コミュナルは丘陵下部と、丘陵上部の険しい斜面に広がります。土壌は背斜谷で形成された石灰岩の上に、蓄積物として小石や粘土とロームで表土が出来ています。
プルミエ・クリュのグリュアンシェールあたりを境で、北部は粘土質が多く、南部は砂利が多くなります。