モレ・サン・ドニの特級畑クロ・デ・ランブレイは1365年のシトー会修道院の記録証明書にも名前が残るほど歴史をもつ畑。
400年以上、修道院によって守られていましたが、そこから進化し続け、1981年に特級畑に昇格します。
ドメーヌ・デ・ランブレイのフラグシップである特級畑クロ・デ・ランブレイ。
この畑の総面積8.84haのうちの約8.7ha、つまり全体の99%以上もの土地を所有しています。
畑は大きく3つの区画に分類。
レ・ラレ = 急な斜面の浅い表土に位置する上部の区画で、ワインにエレガンスとフィネスを与えます。
レ・メ・ランティエ = 丘の麓で深い表土で、ウミユリの化石を含む土壌や崩積土があり、ワインの骨格を形成します。。
レ・ブショ = 一番北側に位置し、沖積堆積物やプレモー石灰岩を含有し、通常最後に収穫されます。
異なるリュー・ディで形成されているため複雑さを与えます。
標高250mから高低差約60mの急斜面がブドウ栽培に適しており、樹齢の古い樹がより深みを与えます。
手摘みで収穫したブドウを全房発酵でより、骨格とエレガントさを持ち合わせたワインが生まれます。
今飲んでも、熟成させても愉しめるワインです。
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ランブレイ / Domaine des Lambrays
ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2024年3つ星生産者。600年以上続く畑を守り、進化し続ける偉大なドメーヌ。
2014年からはLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)がオーナーとなり、2019年にはドメーヌ・クロ・ド・タールの総支配人だったジャック・ディヴォージュ氏が支配人兼醸造責任者に就任します。
前任のティエリー氏の下で研修を受けたジャックは、当時の流行りの濃厚なピノ・ノワールより、全房発酵を取り入れて、優しく抽出をするティエリー氏の意思を受け継いで造っています。収穫は1haあたり平均30hLと低収量で、手摘みで行います。
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ヴィンテージや天候などで調整しますが、基本的に除梗を行いません。
茎を一緒に入れる利点は、発酵時の温度上昇が緩やかになり、ゆっくりと発酵が進むことと、茎からタンニンだけでなく穏やかな酸が抽出されるためです。
力強さとしなやかさを併せ持ち、骨格がしっかりしてるにも関わらず、エレガントなワインが生まれます。
今も、100年後も愉しめる。そんなワインを造り出しています。
- Vintage 2017
2017年は、ブルゴーニュの一人勝ち?素晴らしいヴィンテージ
気候の変動が多く、4月末のフランス全土の寒波によってほどんとの地域で被害が出ますが、ブルゴーニュは免れます。糖度と酸度、タンニン全てにおいて申し分ないぶどうができ、収穫量が減っていたブルゴーニュに光が戻ってきた年です。
モレ・サン・ドニ / Morey Saint Denis
個性豊かな村に挟まれた小さな村。グラン・クリュが3割を占めた隠れた銘醸地。
南北に広がるコート・ド・ニュイ地区のほぼ中心に位置する村です。
中世から評価が高かった村ですが、2つの有名な村に挟まれ、原産地呼称制度が出来る前は、その2つの村名でワインが販売されていました。修道院や領主が発展させた畑が多く、当時の名前のクリマも残っています。栽培区域の標高は250~350mでグラン・クリュは県道の西側、東向き斜面の中腹に位置します。
小さな村ですが、グラン・クリュの栽培面積の割合が多く、プルミエ・クリュ畑はひとつひとつが小さいのが特徴です。土壌はジュラ紀中期の石灰岩、粘土石灰岩が広がり、村の下方の斜面は、泥灰岩が多くなります。